うつ抜けと現状維持バイアスの関係|理屈は簡単!実行は難しいの?

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経年変化とマインドと

現代病とも言える「うつ病」。

風邪や怪我と違って精神的な病というものは、治るまでかなりの日数、いや人によっては年月がかかる厄介な病気です。

「完治はない」という人もいるほど。

 

私も20代半ばでうつ病を発症し、現在は双極性障害の診断を受けています。

病と共存して、約18年。

病気初期の頃は、完治を目指していました。

 

しかし今となっては

にこやかな中年男性 画像 完治どうこうよりも、毎日楽しく過ごせればいいじゃないか。

うつ病だって、双極性障害だって、自分は自分なんだし。

という考えになっています。

昔は無病息災が良いとされていましたが、今では一病息災が良いとされています。

「健康な人よりも病気を持っていた方が、自分の健康に気を配る」という意味合いからです。

 

まぁ、病気が安定している今だからこそ、言えることかもしれません。

うつ病どん底の時にはネガティブ思考に囚われてしまい、ポジティブ思考なんて蚊帳の外へと置き去りにされますもんね。

 

うつ抜け(うつ病から回復)するには

ネガティブ思考からの脱却と、ポジティブ思考への変化

が近道なんです。

しかし、その近道を「現状維持バイアス」という人間の心理が邪魔をします。

だからこそうつ病は、なかなか治りづらいし長期化するのです。

 

今回は、うつ抜けと現状維持バイアスについて、私の経験を含めてお話します。

 

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一旦うつ病になると、抜けるのに時間がかかる理由

気持ちのゲージ 画像

 

上記の図をご覧ください。

気持ちのゲージとして、左側がネガティブ、右側をポジティブとしています。

例えば、下記のような項目があったとしましょう。

ネガティブ ポジティブ
失恋 -10 恋愛 +10
給料減 -20 給料増 +20
事故で新車を失う -30 新車を買う +30
離婚 -40 結婚 +40
死亡 -50 誕生 +50

項目および数値は、適当に付らせていただきました。

 

例えば今、気持ちのゲージが±0のところにあるとします。

失恋したらゲージは-10、恋愛なら+10と気持ちのゲージが動きます。

しかしこの数値は、単なる増減値と言えないのが、人間の気持ちが複雑たる由縁。

 

恋愛関係にあったのに、いきなり失恋。

ショックで気持ちのゲージは、+10から-10のところまで落とされる。

振り幅は20。

また、結婚ホヤホヤだったカップルが、たった2ヶ月同棲しただけで性格の不一致が露呈し、離婚。

一気に気持ちのゲージは、+40から-40まで急降下。

振り幅は80と、ポジティブから一気にネガティブへと突き落とされることがあるのです。

 

これは、目に見えないエネルギーは、ネガティブの方が強いということを表します。

基本の能力値+αのエネルギーを、ネガティブは持っているということなんですね。

 

人間はストレスを解消するために、様々な方法を試します。

気持ちのゲージも言い換えると、ストレスゲージと言えるでしょう。

ストレスが発散できているうちは悪くても、なんとか±0のところでゲージは留まっているかもしれません。

しかし、ストレスが発散できず、ネガティブゲージが積み上がると・・・

うつ病という病気に脅かされることになります。

 

一旦うつ病になると、気持ちのゲージをポジティブにもっていくのは難しくなります。

うつ病どん底の状態を私は悲劇のヒロイン状態”と呼んでいますが、「全世界中、自分が一番不幸だ」という考えに囚われます。

このような状態で、ちょっとしたポジティブな出来事があったとしても、即ネガティブに引き戻されてしまいます。

 

原因には、悲劇のヒロイン状態となった心の状態である否定・拒絶心や、猜疑心などがあるのですが、心理学を勉強すると、ある心理状態に行き着きました。

それが「現状維持バイアス」という心理状態です。

 

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良くも悪くも、現状維持バイアスという心理に囚われる

変化を嫌う 写真

 

人間の心理は、基本的には保守的。

大きな変化や未知なる体験のリスクを避け、今の状態をそのまま維持していたいという心理がはたらきます。

 

ホントはやめたいと思っているけど、続けてしまう。

喫煙やパチンコ・競馬などの賭け事がそうですよね。

また逆に、やろうと思いながらやらずにいること。

チャレンジなどがそうです。

このように「やめたいけど続けている」「やりたいけどやらずにいる」という、結局は「今の状態(現状)が続いている」ことを、心理学的には「現状維持バイアス」と呼んでいます。

 

なかなか変化に強い人って、そうそういないですよね。

そう考えるのって、たぶんうつ病の人に多いと思います。

私自身、そう思っている人間なので(笑)

 

でも、あなたは今まで生きてきて、いろいろな変化を乗り越えてきたハズなんです。

入学、卒業、就職、結婚など、いろいろとね。

だから本来は、変化に適応できるハズなんです。

それができない原因として、うつ病と現状維持バイアスの関係が要因の一つとして考えられるのです。

 

ただ、現状維持バイアスが悪いかというと、そうではないのです。

例えば、勉強したら成績があがったとか、資格を取得できたとか。

学生 画像 勉強することで何かを得られる。

なら、勉強を続けよう。

これって、良い方向に現状維持バイアスが働いている例ですよね。

 

プラスに現状維持バイアスが働いているうちは、問題ありません。

問題は、マイナスに現状維持バイアスが働いている場合です。

マイナス状態を維持し続けるわけですから、プラス状態へと変えるのは簡単なことではありません。

これが、うつ病と現状維持バイアスの関係と言えます。

 

私がうつ病どん底の状態を”悲劇のヒロイン”状態と言うのも、わかる気がしませんか?

「いつまでたっても、自分は悲劇のヒロインよ」と。

どこか、その状況に甘んじているような・・・

うつ病の人にこんなことを言うのも酷な話なのですが、私自身も実際に体験していることなので。

 

ネガティブの状態を無意識に維持しようとしている状態が、うつ病という病気の本性と言えるのです。

だからこそ一旦うつ病になってしまうと、気持ちのゲージをポジティブにもっていくことが難しくなる。

自分の力だけではどうしようもできないから、精神科や心療内科の医師に相談し、薬の力を借りて、ネガティブ思考に囚われないようにするワケですよね。

 

不眠の状態が続けば、判断能力が鈍るし、幻聴・幻覚なんかを見るようになります。

変な妄想に囚われることもあります。

だから睡眠薬を処方してもらい、睡眠によって頭を休ませることが必要なんですよね。

 

向精神薬だって、気持ちを上げるためのものというよりは、まずはネガティブ思考に囚われているものを外すためのものですよね。

一日中ネガティブ思考に囚われている状態だと、頭も心もショートしてしまいます。

機械で例えると、一日中オーバーヒートしている状態ですもん。

だから向精神薬を使って、頭と心を冷却する必要がわるワケです。

 

現状維持バイアスの理屈は簡単、でも実行は難しいの?

難しい? 写真

 

現状維持バイアスの理屈は簡単です。

「現状維持したい」という心理状態なのですから、現状を変えればいい。

ただ、それだけのこと。

 

ねっ!

理屈は至極簡単。

でも、その現状を変えるのが難しいと考えるわけです。

うつ病どん底状態であれば、なおさらです。

 

ここで一つ、みなさんに問題です。

あなたを動かす原動力ってなんですか?

それを考えてほしいのです。

 

例えば、好きな人が出来たとします。

その人に好かれたくて、身だしなみや体型に気をつけるようになったことはありませんか?

ここでは、好きな人に好かれることが原動力となっています。

また、こんなことってありませんか?

誰かに褒められたことが原動力となり、頑張ろうと思えたこと。

 

原動力って、ポジティブなことから始まることが往々にしてあるんです。

まぁ、中には反骨精神が原動力になり得ることもあります。

しかし、うつ病どん底禍での反骨精神って、まず難しいのではないかと思います。

 

マイナスの現状維持バイアスを外すためには、プラスの原動力をもって対処する。

そうすることで、うつ抜けも見えてくるのではないかと思うのです。

自分の体験からなんですけどね。

 

「やらねばならない」という使命感をプラスの事象に向けよう

光が差す 写真

 

なかなかマイナスの現状維持バイアスを外せない方に、試してみてほしいことがあります。

悲劇のヒロイン状態から抜け出る方法。

それは

仕事として、悲劇を「真逆の喜劇にしなければならないという使命感」で挑む

ということです。

 

うつ病どん底にある、あなたの仕事。

仕事だから「やらねばならない」のです。

あなたの使命とも言えます。

悲劇を喜劇にする方法を、切迫感をもって挑むのです。

 

私の場合は、お笑い芸人や好きなミュージシャンの力を借りました。

20代の頃、うつ病から脱却できたのは、さまぁ~ずさんと大江麻理子アナの「モヤモヤさまぁ~ず2」がキッカケでした。

40代の頃、双極性障害が再発したときに脱却できたのは、打首獄門同好会の10獄放送局がキッカケです。

10獄放送局については別記事でご紹介しておりますので、興味のある方はあわせてご覧ください。

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悲劇の時は、なかなか笑うことはできません。

だからこそ笑うために、自分の仕事として、自分の使命として切迫感をもって挑みました。

うつ病のどん底から抜け出すために。

 

最初は、笑えません。

現状維持バイアスが働いていますからね。

でも、やらねばならないのです。

「笑う」という、プラスの事象のために。

 

継続は力なり。

ホントに「継続は力なり」なんです!

ある時「プっww」と、自分が笑っていることに気づきます。

自分が笑えたことに味を占めた私はもっと笑えるように、お笑い芸人などの番組を見るようになります。

これも現状維持バイアスの働き。

笑うことを維持したいと思うのです。

 

現状維持バイアスには二面性があります。

良くも悪くも。

うつ病どん底の状態では、悪い現状維持バイアスが働き、なかなかうつ抜けできない状態に。

しかし、仕事として使命として「現状を変えねばならない」と行動することこそが、うつ抜けの原動力となります。

そして、その原動力が良い現状維持バイアスへと転じさえすれば、うつ抜けも近いでしょう。

 

悲劇を喜劇に。

あなたは、変化に適応できないんじゃない。

ただ単に、その方法がわからなかっただけ。

キッカケを与えてくれるのが、他人。

自分を変えることができるのは、自分だけ。

 

うつ病、双極性障害だって、うまく付き合えば普通の生活はできる。

いや、健常者よりも心のコントロールが上手にできる人だっています。

自分の可能性は、自分が思っているほど低くないですよ。

 

うつ病に悩んでいる人。

気持ちを上げたい人の参考になれば幸いです。

 

 









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