こんなご時世だから、気持ちに余裕がない…
毎日がつらい… |
そう思われている方も、多いのではないでしょうか?
でも、その思いって、はたして今に限ったことですか?
以前から、何かと気持ちに余裕がないと思っていたのでは…
そう感じてしまうんです。
私自身が気持ちの余裕がない状態に、日々囚われていたことがあったので。
気持ちに余裕がないと焦りが生じ、何事も中途半端に終わってしまう。
また、怒りの感情も芽生えやすく、人間関係のトラブルを引き起こしかねない状況に。
気持ちに余裕がない状態はデメリットこそあれ、メリットはまったくありません。
”損している生き方”と言えますね。
気持ちに余裕がない生き方は。
「余裕がない」ということ。
これだけでもイメージ的には、ネガティブな感じを受けます。
ネガティブな状態が、ネガティブな事象を生み出す悪循環。
そんな状態に陥っていませんか?
今回は「気持ちに余裕を作り出す習慣」について、ご紹介します。
「お金がある = 気持ちに余裕がある」ではない、お金にまつわる話
お金があれば、気持ちに余裕もできるのに… |
誰もが、そう思ってしまいます。
私もです(笑)
でも、それって本当なんでしょうか?
「お金がある = 気持ちに余裕がある」という錯覚。
決してお金があるからと言って、気持ちに余裕があるとは言えない。
簡単な例をあげると、借金がそうです。
借金すると一時的にお金が手元にくるので、お金はある状態。
でも、気持ちに余裕がありますか?
借金、背負って…
そういうことです。
まぁ、この例は極端な例ではあります。
でも、お金がある状態が決して気持ちに余裕があるとは言えない、わかりやすい例ではないかと思います。
そして、もう一つ例をあげてみましょう。
宝くじ高額当せん者は、気持ちに余裕が生まれるのか? についてです。
お金は有限であることを自覚せよ! 悲惨な末路をたどる宝くじ高額当せん者あるある
私は宝くじの高額当せんしたことがないのでわからないのですが、高額当せん者からの実話として色々なことが語られています。
このような本まで出版されているくらい、「宝くじの高額当せん者の末路」という言葉には興味がそそられてしまいます。
有名なのは
・ 身に覚えのない親族や知人が増える
・ 家族間、親族間での人間関係に亀裂が生じる
・ 高額のお金を持ってしまったがために、生活レベルが上がり自己破産
・ 猜疑心が強くなり、精神に異常をきたす
など、宝くじの高額当せんが引き金となり、トラブルに発展するケース。
宝くじで、高額当せんなんかしなければ…
今頃、家族一緒に幸せな生活を送れていたかもしれない。 |
たらればの話ですが、このように感じる高額当せん者の方が多いといいます。
お金は天下のまわりモノなどではなく、魔性のモノ。
お金の魔力は、人を惑わせてしまいます。
人の人格を変え、人間関係をも変えてしまう。
お金の使い方がきちんとしている人ならともかく。
普段持てもしない金額が舞い込んできたとき、人は試されることに。
”欲望”という名の二文字を、制御できるかどうかを。
欲望は、人格・人間関係・金遣いと、あらゆるものに作用してしまいます。
「欲望があるからこそ、人間は生きていられる」
そう考える人もいるでしょう。
間違いではないと思います。
でも逆に、欲望によって身を滅ぼすことだってあるんです。
それが、宝くじの高額当せん者の末路につながるのかなと。
そう思ってしまうんです。
そもそも、宝くじに高額当せんしたってことを誰にも言わず
隠し通せばいいだけの話じゃない? それなら、人間関係が壊れるといういうことはないんじゃ… |
はい、私も同感です。
ですが…
宝くじに高額当せんしたことを、家族や第三者にバラさず秘密にしさえすれば、トラブルが起きることはない。
はたして、そうでしょうか?
お金の魔力は、秘密にするだけでは抑えきれないのです。
ここで、日経DUALに掲載されているコラムの一部を、ご紹介したいと思います。
(前略)
聞き手 日経ビジネス編集部 鈴木 氏(以下、鈴木 ※ 敬称略):
運が悪ければ、「一家離散」のきっかけにすらなりかねない、と。
でも、なんか分かります。
「もし宝くじが当たったらどうする」という話を家族でしていて大喧嘩に発展したことってありませんか。
マネーフォワード取締役 瀧 氏(以下、瀧 ※ 敬称略):
シミュレーションでさえそうなのだから、実際にお金が入ってくると、入念な準備がないとトラブルは必至です。
鈴木: でも、当てた人が、家族にも親族にも黙っていたら無用なトラブルは起きないのでは?
たんす預金や海外の金融機関に預けて少しずつ使えば親族にも近所にもばれない。
盗難や税務署に痛くない腹を探られるリスクは置いておくとして。
瀧: 現実には、当たる前は「黙っていよう」と思っていても、多くの人はばれてしまいます。
我慢し切れずに自らカミングアウトする人もいるし、隠そうとしてもついつい生活が派手になり周囲に隠し切れなくなる人もいるようです。
鈴木: なるほど。
瀧: 人間の浪費というものは一回始まるとなかなか止まらないものなんですね。
普段、2000円の寿司を食べている人が、宝くじが当たって「自分へのご褒美」などといって1万円の寿司を食べたとしましょう。
ところが美味しいものを食べた時に出る脳内麻薬は、寿司の金額が5倍になっても、比例して5倍になることはありません。
「あれ、おかしいな。じゃあ3万円はどうだろう」と、すぐエスカレートしてしまいます。
クルマ、旅行、宝飾品……。
浪費はどんどん膨れ上がり、周囲からすぐに「何かあったな」と勘繰られるようになるはずです。
【引用:働くママとパパを支える日経DUAL『宝くじで1億円当たった人の末路 マネーの専門家、マネーフォワード取締役の瀧 俊雄氏に聞く』より】
隣の芝生は青く見える。
ことわざにもあるとおり、自分のことはいざ知らず、他人のことはよく見えることのたとえ。
何もない状態でもこれなのに、宝くじで高額当せんした人の変わりようは、他人からするとバレやすいものに。
お金を持ったがために高級志向に走る人は自己顕示欲が強く、ついつい宝くじに当たったことも話してしまいがち。
ただ単に、運よく宝くじが当たっただけの話。
自分が働いて稼いだお金でもないのにね。
それを、さも武勇伝かのように、オーバーに話してしまう浅はかさ。
そういう心理的なものもあるのでしょう。
結局、バレてしまうことに。
いつまでも あると思うな 親と金。
こんな五・七・五があります。
「モノは有限である」ということを表しています。
人間だって、有機物。
”人物”というくらいですから、”モノ”に該当します。
いきなり舞い込んできた宝くじの高額当せん金にまつわるトラブルが、人間関係やお金の考え方をダメにする。
高額なお金を得たからといって、気持ちに余裕ができるわけではない。
かえって、気持ちに余裕が持てなくなっている現状が、体験談等からわかります。
「お金を増やすには、お金を使うこと」の本当の意味
でもさ、「お金を増やすには、お金を使いなさい」ってよく言うよね。
高級志向品を購入するのは、理に叶っているんじゃないの? 自分のモチベーションも上がるわけだし。 |
お金を増やすには、お金を使いなさい。
お金は、どんどん消費しなさい。
そうすればお金は、めぐりめぐって増えていきます。
こういう話を聞いたことありませんか?
これって、あながち間違いではありません。
経済の流れを考えてみましょうか。
買い渋りや買い控えをしていると、経済がまわりません。
今のご時世、倒産する会社が多いのは、買い渋りや買い控えも一つの要因。
会社は、お金を消費してくれる消費者がいなければ、経営が成り立たないからです。
消費者がお金を出してくれるからこそ、会社のお金は増えていくことに。
そして、その会社に勤めている私たちの給料に反映するというのが、簡単な経済の仕組みです。
では、私がブランド物の高級バッグを数十点購入したからといって、私のお金が増えるのはいつになるのでしょう?
何かしらの因果関係があってお金が増えたとしても、すぐには増えません。
何年、何十年先になるかもしれない。
もしかしたら、私が生きている時代には増えないかもしれない。
死後、数百年経ってようやく、高級バッグにプレミア価格がつくかもしれません。
でも、実際のところ、高級バッグやスポーツカーなどの高級志向品を購入し売却するとなると、二束三文とまでは言いませんが、かなり値切られてしまいます。
購入した金額以上で売却するなんて、至難の業です。
お金が増えるどころか、減ってるじゃないですか!
世間一般が言っている「お金を増やすには、お金を使いなさい」というのは、日本経済をまわすための意味が強い。
でも、自分のお金を使うと「減りはするものの、増えることにはなかなかつながらない」ということがわかります。
では、どうやってお金を使えば、お金を増やすことができるのか?
それは、有形資産の購入ではなく、無形資産の購入がカギです。
● 知識
● 教養
● 経験
● 人間関係(コミュニティ)
といった、自分自身への投資として、お金を使うこと。
これが、「お金を増やすには、お金を使うこと」の本当の意味なんです。
知識や教養、経験といったスキル。
心理学的にいうと、権威性もこれに当てはまります。
これは、仕事上で大きなアドバンテージとなります。
自分自身へ投資して身につけたスキルが、お金を生み出すきっかけとなるのです。
偏差値の高い大学卒の肩書。
専門的な資格取得。
会社の採用や、昇進には有利に働きますよね。
高級バッグやスポーツカーを持っているからといって、会社に採用されたり、昇進に有利に働くでしょうか?
特殊な仕事でない限り、まずないでしょうね。
高級バッグやスポーツカーは、有形資産。
対して、知識・教養・経験や肩書などは、無形資産です。
有形資産がお金を増やすのかと思いきや、無形資産の方がお金を生み出すきっかけになるのです。
小さな気づき、大きな変化
お金があるからといって、気持ちの余裕があるわけではない。
では、気持ちの余裕は何から生まれるのか?
根本的には、自分自身の考え方から生まれます。
気持ちに余裕がある人の特徴
ストレスや緊張といった外的要因。
ストレスや緊張に強い人もいれば、弱い人もいます。
強い人は気持ちに余裕があるとも言え、弱い人は気持ちに余裕がないとも言えます。
気持ちに余裕がある人って、いかなる状況であっても余裕があるように見える。
ストレスや緊張にさらされているにも関わらずです。
私はこんなに余裕がないのに、なぜあの人には余裕があるのだろう?
そう思ったことって、ありませんか?
気持ちの余裕は、確かに自分自身の考え方に左右されるのかもしれません。
しかし、気持ちに余裕のある人とない人との明確な特徴があります。
それは、「変化に柔軟に対応できるかどうか」です。
気持ちに余裕がなくなると、どうなるのか
ストレスや緊張という外的要因は、いつやってくるかわかりません。
なにが引き金になるのか誰にもわからないし、自分自身でさえ予測できない。
私自身、初めの鬱病発症のきっかけは、人事異動にありました。
人事異動だって、変化の一つです。
気持ちに余裕が持てず、どんどんと自分自身を追い込んでいく。
そして、身体が悲鳴をあげることに。
悲鳴をあげていても「根性が足りないからだ。寝れば良くなる」と自分自身に言い聞かせ、余計に体調を悪化させる。
気づいた時には、隔離病棟での入院を余儀なくされてしまった。
気持ちの余裕がないと、最終的には精神的にも身体的にも病んでしまう。
これは私の実体験として、感じたことです。
気持ちの余裕を高めるためには
「気持ちの余裕 = 柔軟な変化への対応」と考えた場合、変化に慣れることが一つの方法です。
変化に慣れる?
そうそう、会社で人事異動はあるもんじゃないし。 自営業やフリーランスとして働いている人なら、なおさらだよね… |
なにも、人事異動だけが変化ではないですよ(笑)
そもそも、変化とはなんでしょうか?
Wikipediaでは
物事(ものおよび概念の一切)の状態・位置・形といった特徴や性質が変わったりすること。
またそうした変化を数値化して、その割合を変化率で表せるもの。
とあります。
実は毎日の生活の中にも、何かしらの変化があるわけです。
すべて同じという日は、絶対にありえません。
と考えると、変化に強いと言えるのでは…
でも現実問題、変化に強い人と弱い人がいます。
変化に弱い人が変化に慣れるためには、どうすればよいのか?
それは
ことです。
変化に弱い人の特徴としては、小さな変化は変化として認識していないことが多くあります。
なぜって?
私がそうなので(笑)
自分自身の物差しで変化の度合いを考えており、あるラインを越えた時に変化だと認識する。
これって”0か100か思考”にも言えることなのですが、極端なんですよね。
変化を変化として認識する訓練ができていないから変化に弱いのであって、本当は身近に、小さなたくさんの変化はあるわけです。
昨日はなかったゴミが、床に落ちていた。
朝食が昨日はパンだったけど、今日はご飯だった。
これらも、れっきとした変化です。
ただ、ここで話している「小さなことでも気づく」というのは、ゴミが落ちていることに気づけとか、食事の違いに気づけと言っているわけではありません。
そんなことにいちいち気づいたところで、気持ちの余裕は高まりませんよ(笑)
気づくべきは、小さな幸せなんです。
変化は変化でも、小さなちょっとした幸せと思える変化に気づく訓練をすることで、幸福感が増してきます。
幸福感が増すと、根本的な自分自身の考え方に変化が出てきます。
ストレスや緊張に、たとえさらされたとしても。
小さな幸せに気づく訓練をしてきたあなたは、どんな状況であっても幸せを探すことができるように。
どんな状況であっても幸せを探すことができるということは、気持ちに余裕があればこそ、できること。
それって、大きな変化じゃないですか!
小さな気づきから始めたことで、あなたに大きな変化をもたらしてくれるのですから。
まとめ:小さな幸せ探し、してみませんか? 幸せは身近なところにたくさん埋もれている
世間一般的に大きな幸せというと、結婚とか就職・昇進などがイメージされます。
では、小さな幸せって何なんでしょうか?
それは、自分自身にとって嬉しいコトやモノです。
少しでも嬉しかったり、顔がニコッとしたり。
気持ちが上がる、興味がわくなんかも、小さな幸せとしちゃいましょう。
ひっくるめて、少しでも感謝できるコトやモノを探してみましょう。
ご飯が食べれる、お通じがある ⇒ 健康的に生活できることは、感謝対象です!
仕事ができた、勉強ができた ⇒ 仕事や勉強がはかどるのは、感謝対象です!
ゲームが面白い、漫画が面白い ⇒ 余暇を楽しく過ごせるのは、感謝対象です!
風邪ひいて寝込んでしまった ⇒ 寝込める住居があるだけで、感謝対象です!
何もやる気が起きなかった ⇒ もう生きてるだけで、感謝対象です!
こう見ると、何に対しても感謝できるわけです。
気づいていないだけで。
感謝できるということは、幸せなことと捉えていいと思います。
鬱状態がひどくなると、何に対しても悪いことと結びつける傾向が表れてしまいます。
これを逆手にとって、何に対しても感謝と結びつけることができれば。
鬱状態からの脱却の一歩となります。
感謝なんてできないよ。
だって、悪い事ばかりだもの… |
バカと天才は紙一重であるのと同じように、ネガティブ思考とポジティブ思考も紙一重。
機械的でもいいから、感謝するクセをつけようとする継続努力が大事です。
継続努力という行動があってこそ、人は変われる。
行動なくして、変化なし。
願ってる、思い浮かべてるだけじゃあ、何も変わらない。
引き寄せの法則は、引き寄せの”ための努力”法則であるように、幸せも自分から見つけていく努力をしなければ、多幸感を得ることはできません。
多幸感は、幸せの質よりも量が大事と考えています。
だからこその、小さな幸せ探し。
小さな幸せを、たくさん見つけることができるかどうか。
始めは、幸せを見つけにくいと思います。
何が自分にとって幸せなのかがわからない。
感謝できることがない。
そんな時は『主な感謝の判断基準』に戻り、機械的でいいので感謝するクセづけから始める。
最初は嫌々でもしょうがない。
人間は慣れるもので、数日行うだけで普通にできるようになります。
そうなれば、しめたもの。
小さな幸せ探しの習慣が身につくと、それは気持ちに余裕を作り出す習慣にもなっている。
知らず知らずのうちに、気持ち的余裕が作り出せているのです。
何かと世知辛い世の中。
小さな幸せ探しが得意な人になり、変化に柔軟に対応できることが、この時代を乗り越えるカギと考えております。
暗闇の中でも光を放つ、小さな幸せ。
その光を見逃すことのないように。
幸せは意外と身近に、たくさん埋もれているものですよ。
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