糊を塗る面は荒らす必要があります!面を荒らすことで接着力UP

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経年変化とレザークラフトと

時間がある時に、サンプル作りを続けておりました。

 

今日は、昨日の

 

にて記事UPしました製作手順

製作手順⓪型紙作り

【使用道具・資材類】

・本、ネットなどから型紙をコピー機やプリンタで印刷
・工作用紙(100均等で購入可)
・シワなしピット(100均等で購入可)
・カッター(100均等で購入可)
・カッターマット(100均等で購入可)

 

製作手順①丸ギリで型紙の輪郭を革に罫書く
【使用道具・資材類】
・革の端切れ
・丸ギリ → 代用:目打ちや細いボールペン(100均で購入可)

 

製作手順②ゴム板を敷き、革包丁で罫書いた線上を切っていく
【使用道具・資材類】
・ゴム板 → 代用:カッターマット(100均等で購入可)
※革包丁使用の場合は、カッターマット代用せずゴム板の方が良い
・革包丁 → 代用:カッター(100均等で購入可)

 

 

の続きになります製作手順③から今回ご紹介します。

 

 

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メインとなる製作手順(続きから)と使用道具

前回の

の続きから、製作手順と使用道具について説明します。

 

③ディバイダ―で「のりしろ線」を革に罫書き、のりしろ部分をNTドレッサーで荒く削っておく

 

ディバイダー 写真

【TAIGA所有 協進エルのディバイダー】

 

 

NTドレッサー 写真

【TAIGA所有 クラフト社のNTドレッサー平面型】

 

 

革包丁で切り出した革パーツに、革同士を張り合わせるために「のりしろ線」を罫書いていくところから本日始まります。

 

のりしろ線や糸を縫うためのガイド線を革に罫書く時に使うのが、ディバイダーになります。

ディバイダーは見た目、コンパスに似てます。

使おうと思えば、コンパスとしても使用可能です。

 

ディバイダーとコンパスが違うところは

コンパスは、片方が針と片方が鉛筆(シャープペンシル等)
ディバイダーは、両方罫書き針

であることです。

 

だいたい、のりしろ線は革の縁から0.3mm~0.5mmくらいでとるのが普通で、私は普段0.5mmでのりしろ線をとっています。

なおディバイダーの使い方は、ディバイダーの幅をお好みの幅に合わせてから革の縁に引っ掛けながら、革の縁に引っ掛けた片方の罫書き針と、革の縁から〇〇mm間隔のもう片方の罫書き針を平行に同じ間隔で線を必要な部分まで罫書いていきます。

集中してやらなければ、罫書く際に失敗して、革に変なキズを付けてしまったり、平行に同間隔で線が引けなかったりするので、注意が必要です。

 

ディバイダーの代わりであれば、革の縁から〇〇mmを定規で測りながら線を罫書いていくやり方もあります。

これなら定規さえあれば大丈夫なので、ディバイダーを買う必要はないのですが、直線以外を罫書く時(革の縁にそって半円状等)には、ディバイダーを使った方が楽です。

なお、のりしろ線は革と革をゴム糊等で貼り合わせる際、張り合わさる革の面同士に、のりしろ線を罫書かなければいけません。

 

たとえば、革パーツAとBがあるとします。

この革パーツAとBの2つ張り合わせる際、張り合わさる革パーツAとBの面に、のりしろ線を罫書いておく必要があります。

貼り合わせが革パーツAの裏側と革パーツBの表側だとしたら、革パーツAの裏側と革パーツBの表側にのりしろ線を罫書いておかなければなりません。

 

ちなみに

革の表側を「銀面(ぎんめん)」
革の裏側を「床面(とこめん)」

といいます。

以降は、革の表側は「銀面」、革の裏側は「床面」で統一して説明していきます。

 

必要な部分までのりしろ線を罫書けたら、ゴム糊等を塗るのりしろ部分の面をNTドレッサー(ヤスリ)を使い、ヤスリ掛けし、面を荒くします。

面を荒くする理由は、銀面そのままだとツルツルしており、接着力が弱いため。

面を荒くすることで接着力を強くするのです。

 

床面も床磨きしてしまった後は、表面ツルツルになってしまうので、そのままだと接着力が弱いです。

そのため床面であっても、面を荒くする必要があります。

 

なお、面を荒くする場合、NTドレッサーの代わりにカッターの刃の背部分を使い、面を引っ掻いていくと荒くすることができます。

 

本来は、革パーツを切り出した後に銀面をレザーコート等で処理したり、床面を床ノールはCMC等を使いガラス板で床磨きしていかなければなりません。

今回の製作手順説明では、極力お金をかけずに自分で使う作品を作るための手順ということで、必要最低限の道具・資材の紹介のみにしております。

ご理解のほど、宜しくお願いします。

 

 

④貼り合わせる部分に、ゴム糊等をジコラヘラに取って、のりしろ部分に薄く伸ばしてつける

 

ゴム糊とジコラヘラ 写真

【TAIGA所有 クラフト社のスーパークラフトボンド 200ml】

【TAIGA所有 クラフト社のジコラヘラ 40mmと20mm】

 

 

革を張り合わせる際に使う糊は

ゴム糊(合成ゴム系接着剤)
白ボンド(コニシの木工用ボンドなどの水性接着剤)

の主に2種類に分かれます。

 

合成ゴム系接着剤のゴム糊は、のりしろ部分にジコラヘラで薄く伸ばし、手で触っても手にゴム糊が付かなくなるくらい乾かしてから張り合わせると、接着力が強くなります。

対して水性接着剤は、のりしろ部分にジコラヘラで薄く伸ばしたら、乾く前に張り合わせる必要があります。

 

合成ゴム系接着剤は、接着剤が乾いてから貼り合わせ
水性接着剤は、接着剤が乾く前に貼り合わせ

ということを覚えておきましょう。

 

なお、スーパークラフトボンド(合成ゴム系接着剤)はG17ボンドや革用のボンドで代用でき、水性接着剤はコニシ木工用ボンドで代用できます。

どちらも100均等で購入可能です。

 

ジコラヘラと同じ形状のヘラは、100均の工具用品置いているところにありますので代用できます。

 

ゴム糊等をジコラヘラに取って、のりしろ部分に塗る際は

ゴム糊等を必ず薄く伸ばしてつけていく

ことです!

 

薄くつけなければ、張り合わせて圧着する際に水性接着剤だとのりしろ部分からはみ出してきてしまったり、合成ゴム系接着剤だと張り合わせた目が汚く、でこぼこになったりします。

合成ゴム系接着剤は、乾燥してから張り合わせるため、ゴム糊が乾いた状態になります。

薄くつけていないと、たかだか1mmほどのゴム糊の厚さでさえ段差が出来てしまい、貼り合わせ面が汚くなってしまうので注意が必要です。

 

ゴム糊等を革に塗る際は「必ず薄く伸ばして塗っていく」を忘れずに!

 

今回はここまで。

毎度のことながら、実際のレザークラフト手順を文字で起こすと、結構大変ですね。

 

毎回2つの製作手順がちょうど良さそうですね。

次回は、革同士を張り合わせるところからご紹介していきます。

 

さて、前回に問題を出していましたが、おわかりになった方はいますでしょうか?

ヒント画像を2枚UPします。

 

 

 

ここまでくると、わかる人が出てきますね。

次回のヒントで大方わかるかなぁ~

 

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