革同士の貼り合わせは慎重かつ丁寧に!糊を良く乾かすことが大事

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経年変化とレザークラフトと

今日は、昨日の

 

にて記事UPしました製作手順

製作手順③ディバイダーで「のりしろ線」を革に罫書き、のりしろ部分をNTドレッサーで荒く削っておく
【使用道具・資材類】
・ディバイダー → 代用:定規と目打ち(それぞれ100均で購入可)
・NTドレッサー → カッター(100均で購入可)
※革面を荒くするのにカッターを使用する場合、カッター刃の背部分を使い荒らす

 

製作手順④貼り合わせる部分に、ゴム糊等をジコラヘラに取って、のりしろ部分に薄く伸ばしてつける
【使用道具・資材類】
・ゴム糊(合成ゴム系接着剤) → 代用:G17ボンドや革用ボンド(それぞれ100均で購入可)
・白ボンド(水性接着剤) → 代用:コニシ木工用ボンド(100均で購入可)

 

の続きになります製作手順⑤からご紹介します。

 

製作手順⓪~②については

をご参照ください。

 

 

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メインとなる製作手順(続きから)と使用道具

前回の

の続きから、製作手順と使用道具について説明します。

 

⑤ゴム糊が塗ってある部分を手で軽く触ってみて乾いているようであれば、革同士を貼り合わせる

 

ゴム糊を塗った床面 写真

 

本日の製作手順は、接着剤を塗ってから貼り合わせるところまでをご紹介します。

接着剤については、普段私が使っているゴム糊の貼り合わせ方法で説明していきます。

 

昨日のおさらいで

合成ゴム系接着剤は、接着剤が乾いてから貼り合わせ
水性接着剤は、接着剤が乾く前に貼り合わせ

が基本です。

 

写真は、ゴム糊(合成ゴム系接着剤)を塗って乾かしているものです。

実際に今サンプルで作っている作品の写真なので、何を作っているのか、これを見てわかる人がいるかもしれませんね。

 

「合成ゴム系接着剤は、接着剤が乾いてから貼り合わせ」が基本です。

接着剤が乾いているって、どういう状態なの?

と思われる方が大多数いると思います。

 

そうなんです!

接着剤が乾くってどういう状態なのかが、初心者の方にとってわかりにくいと思います。

 

合成ゴム系接着剤が乾いているかどうか判断するには

実際に塗ったゴム糊部分を触ってみて、手にゴム糊が付着しない
ベタベタ感があまりせず、ニュアンス的には「ベタベタ」というよりは「ペタペタ」した感じ
ゴム糊を塗ってから30分くらいして触ってみて、上記の状態であれば貼り合わせる

というのが、私TAIGAの判断基準です。

 

真ん中の「ベタベタ」感と「ペタペタ」感は、初心者の方には非常に分かりにくいと思います。

申し訳ない…

でも、慣れてくると「あぁー、TAIGAが言ってたのはこういう感じなんだ!」と納得すると思います。

 

ゴム糊は塗ってから、だいたい30分も放置すれば乾いているため、30分以上放置してから貼り合わせるのを初心者の方は目安にして良いでしょう。

ただし、革に接着剤を塗るには

薄く伸ばして塗る

は絶対です!

厚く塗り過ぎちゃうと、接着剤が乾く時間も長くなります。

 

ちなみに私は、接着剤が乾くまでの空いてる時間で、他の作業工程を行い、効率を考えてレザークラフトをしています。

以前、ゴム糊を塗って乾かしているのを忘れてそのまま寝てしまったことがあります。

気づいた時には、ゴム糊塗ってからすでに12時間以上は経過していました。

 

「やっちまったなぁ…」(by クールポコ)(笑)

状態の私でしたが、一応貼り合わせてみたところ問題なく接着できました。

色々調べてみたところ、ゴム糊の種類や状態によっては1日放置してても接着できるものもあるそうですが、私のオススメは30分~1時間くらいの間放置してから接着するのが良いです。

 

また製作を急いでおり、接着剤を乾かす時間も短縮したいという方は、ゴム糊塗った部分をドライヤーで乾かすことができます。

まぁ、乾くのにかかる時間も30分以上置けばいいだけなので、そんな長時間にはならないですけどね。

 

ゴム糊をチューブタイプの少量タイプを使用している方だと、そんなに気にする必要はないのですが、私のように写真にある缶タイプのゴム糊を使用している方に必須の溶剤が下写真の「接着剤用溶剤」になります。

 

協進エル 接着剤用溶剤 写真

【TAIGA所有 協進エルの接着剤用溶剤 250cc】

 

 

この溶剤は、どうしても缶に入っているゴム糊を使うため開け閉めしていくと、だんだんと缶の中に入っているゴム糊が固まって粘度が高くなってしまいます。

粘度が高くなってしまうと、のりしろ部分に塗る際に薄く伸ばすことができなくなってしまうために、この溶剤を使って粘度が高くなったゴム糊を柔らかくします。

 

ただし、完全にゴム糊が乾いてしまっては、この溶剤を使用しても柔らかくならないので、ゴム糊が薄く伸ばせない状態になったら、ゴム糊の缶のなかに溶剤を入れて混ぜ合わせて放置します。

次の日には柔らかい状態になっていますので、それからゴム糊を使います。

缶タイプのゴム糊を使用する人は、接着剤用溶剤も必要ですので注意しましょう。

 

もし、ゴム糊ではなく白ボンド(水性接着剤)を私が使うなら

まず、のりしろ部分にジコラヘラを使って白ボンドを薄く伸ばして塗る
塗り終わったら、ほんの気持ち白ボンドを乾かすために革を仰いだり、息を吹きかける(全体で約20~30秒くらい)
白ボンドが乾いて透明になる前に貼り合わせる

という手順になります。

白ボンドを薄く伸ばしているなら、真ん中の「革を仰いだり、息を吹きかける」のを飛ばして、薄く白ボンドを伸ばして塗ったらすぐに貼り合わせでも良いです。

 

白ボンドや木工用ボンドなどの水性接着剤の特徴は、乾くと透明になることです。

透明なため、貼り合わせ目とかはゴム糊よりも綺麗に見えます。

 

しかし、ゴム糊よりは接着力は弱いです。

使用用途によって、接着剤を使い分けます。

 

 

⑥ローラーを使い、貼り合わせた部分をしっかり圧着させる

 

クラフト社 ローラー 写真

【TAIGA所有 クラフト社のローラー】

 

 

製作手順⑤で革同士を貼り合わせたら、ローラーを使いしっかりと貼り合わせた部分を圧着させます。

 

ローラーがなければ、きちんと手で貼り合わせ面を押さえていきます。

ローラー使用した方が力を入れることができ、ローラーのため、あまり革にダメージを与えないという利点があります。

 

ただし、ローラも力を入れすぎて使用すると、革にローラーの跡がついてしまうので注意が必要です。

白ボンドはゴム糊と違い、貼り合わせてすぐに接着されるわけではなく、圧着させてからある程度の時間(1時間以上)は、放置しておかなければなりません。

そのため、私が白ボンドを使う際は貼り合わせた後に、ドライヤーをかけます。

 

私は念のため、ゴム糊でも貼り合わせてから菱目打ちで糸縫い用の穴をあけていく際、1時間以上の時間をあけてから行っております。

きちんと接着されていない状態で、菱目打ちを打ち、革から菱目打ちをとる際に貼り合わせ面が剥がれてしまうことがあるためです。

 

圧着させた後は、少なくとも半日以上は放置した方が良いと思います。

その間に別の作業工程を行い、効率よくレザークラフトを楽しめばいいのです。

 

はい、今回はここまで。

次回は、ザークラフトの醍醐味でもある「糸で縫う」関連の作業がでてきますのでお楽しみに~♪

 

さて、私が今作製しているサンプル写真について画像をUPします。

 

 

 

もうお分かりの方もいらっしゃいますね。

 

次回は答え合わせします!

こちらもお楽しみに~♪

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