革製品には革本来の色の他に、着色することによって様々な色に仕上げることができます。
経年変化を楽しみたい人なら、革本来の色をオススメします。
でも、人によっては「黒が好き」とか「赤が好き」という人もいるでしょう。
私も40代の中年オジサンであるにも関わらず、未だに赤色が好きです。
好きな色というのは、その人その人の嗜好であり個性であると考えます。
「何でその色のことを好きなのかわからないけど好き」というフィーリングで好きな人もいらっしゃることでしょう。
レザークラフトを始めてみると、だんだんと染色もやってみたいという気持ちになってきます。
最初は自分の好きな色で
友人や知人へのプレゼントのために、その人達が好きな色で
販売用商品として様々な色で
色のバリエーションもレザークラフトをやっていくうちにだんだんと増えていきます。
今回は
という方々の質問に答えます。
色には意味を持つといわれています。
カラーセラピーという色彩療法をご存知の方もいらっしゃるでしょう。
たとえば、青色。
これは「気持ちを落ち着ける色」とされています。
ある実験で、カレーライスのルーを青色に着色したらどうなるかという検証を行いました。
カレーライスは、好きな人が多い食べ物。
普通なら食欲がそそる食べ物です。
しかし、カレールーを青色に着色したら、食欲がわかなかったといいます。
この実験からもわかるとおり、色が持つ力は、私たちの行動をも左右することがあります。
について、カラーセラピーの視点から見ていきます。
カラーセラピーとは
カラーセラピーとは、色の生理的、心理的効果を活用して、心と体のバランスを整える色彩療法です。
色の持つ力を衣食住に適切に取り入れることで、心身の状態を改善することにもつながります。
歴史が好きな人ならご存知、真田幸村。
真田幸村率いる真田軍の甲冑や旗指物などの武具の色は、赤や朱に統一されていたということをご存知だと思います。
「赤備え」といい、後世に武勇の誉れの象徴と語り継がれることとなりました。
みなさんなら「赤色」から何をイメージしますか?
イメージしたことが、あなたにとっての「赤色の持つ本来の意味」です。
カラーセラピーでは、色別により意味付けをしています。
本来は「あなた自身がその色を見て、どう感じるか」という直感的なものが一番なのかなと私は思います。
その人その人で、色の感じ方は違います。
同じ赤色でも「暖かい」と感じる人もいれば、「怖い」と感じる人もいます。
同じ青色でも「落ち着ける」人もいれば、逆に「落ち着けない」人もいるのです。
カラーセラピーは、統計的データに基づき色別の意味付けをしたものであり、全部が全部、当てはまるものではありません。
それは、占いも同じですよね。
しかし、色別の意味がわかると「なるほど納得」ということが多いことも事実。
カラーセラピーの知識があると、レザークラフトでも気持ちの入れ方に変化が出てきます。
レザークラフトを作ると、その作品に「愛情」がわきます。
それに「願い」がプラスされるのです。
愛情も願いも込められて作られた作品は、唯一無二の作品となります。
カラーセラピーをレザークラフトに取り入れることは、レザークラフターの願いを作品に込めることにもなるんですね。
オススメ運気を上げる色5選
カラーセラピーの視点から、運気を上げる色を5つ紹介します。
茶色
「革の色といえば茶色!」という人が多い色。
革本来の色が経年変化を遂げると、茶系色に変化します。
茶色は「地味」と思われる反面、「安定」「充実」というイメージがあります。
というのに、茶色は効果的とされています。
経年変化した革製品を眺めると、確かに気持ちが落ち着きます。
こういう効果が茶色にはあるんですね。
青色
青色は、どこか冷たいイメージがあります。
海の色や水の色。
氷とかにも使われますが、実はそれらの色って、厳密にいうと透明ですよね。
イメージ先行型の色なんでしょうね。
という方が好む色が青色です。
青色が持つ冷たいイメージから「冷静」とか「研ぎ澄ます」ということにつながるのでしょうね。
緑色
木々や山を想像すると思い浮かべるのが緑色。
森林浴や山登りが好きな方には、どこか健康的なイメージがあります。
方には持ってこいな色が緑色です。
信号機に用いられている3色は「青、黄、赤」ですが、実際の色は青→緑なんですよね。
赤色から緑色になると、自動車は進みます。
意味合いは「安心安全に進めるよ」という意味。
緑色には「安心安全」や「平和」「健康」「癒し」などといった意味があります。
赤色
情熱の赤。
赤色の代名詞的言葉です。
エネルギッシュなイメージのある赤色。
というバイタリティーにあふれる人になりたい人にオススメな赤色。
スペインで有名な闘牛。
マタドールが赤い布製の道具を使って、ヒラリヒラリと突進してくる牛をかわすのを見たことある人も多いことでしょう。
あれを見ると、赤色には「攻撃的」になる要素があるのかなと思いますよね。
赤色の持つ意味にも「攻撃的」というのがあります。
余談ですが、牛は2色性色覚という人間では色盲にあたるため、牛の気を引くために、特に赤色を使う必要はないとされています。
赤色を使う理由は、伝統的だからとか、付着する血痕を見えにくくする見栄え上のことからだそうです。
黒色
黒服。
黒ベンツ。
どれも何故か高級感や威厳を感じさせられます。
冠婚葬祭でも黒は用いられている色。
という思いのある方にオススメなのが黒色です。
また、黒色は数ある色の中でも、どの色でも黒で塗りつぶしてしまうことから、色の補修の際は比較的やりやすい色でもあります。
まとめ
色はデザインとしても重要な要素を占めます。
金運や幸運の象徴として有名な「黄色」。
今回はあえて出しませんでした。
何故か?
経年変化すると、黄色も茶色く変色してくるからです。
逆に変色しなければ、それはクロム鞣しの革かフェイクレザーかなと思います。
革の良いところは、経年変化による色変化もあります。
これは退色しているのもあるのですが、逆に革製品を育てた結果でもあります。
きちんと手入れされた革製品であれば、色変化も素晴らしく愛おしくなります。
ぜひ、自分色に革製品を育ててほしいと思います。
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