前回、『金運が上がるお種銭』について記事にした際
ことをご紹介しました。
それ以来、硬貨に興味がわきまして…
自分の生まれ年の干支と相性の良い年に製造された硬貨と、そうでないものを選別することに。
上記写真は、相性の良い製造年硬貨を材質別に分けたもの。
私の生まれ年の干支グループは、『卯年・未年・亥年生まれ』グループとなるため
上記、製造年の硬貨を選別しました。
さて、この硬貨。
最初は、「相性の良い硬貨を選別して、取っておこう」という思いだけだったものが
縁起の良い硬貨なんだから、取っておくのも綺麗にして取っておきたい! |
という気持ちが強くなりまして。
私たちは硬貨を普段、何気なく触っていますが、実際の硬貨というものは汚いもの。
✓ 不特定多数の手垢
✓ 緑青などのサビやカビ
✓ 上記以外の汚れ
などが付着しているわけです。
硬貨の緑青などのサビやカビは、なんてことはない。
ただの、”経年劣化”なわけですよ。
”経年変化”をテーマにしているブログなのに
”経年劣化”したままの硬貨に縁起を担いだり お種銭に使ったりするのは、どうなんだろう… |
そう思った私がリサーチした、硬貨の洗浄法。
意外と自宅にある身近な物で、硬貨を綺麗にすることが可能ということがわかりました。
今回は
について、ご紹介します。
汚れ落としの前に、『貨幣損傷等取締法』という法律を知ろう!
龍造寺さん。
硬貨ってそもそも、汚れ落としても大丈夫なんですか? なんか『貨幣損傷等取締法』という法律があるとか… |
その法律名、よくご存知でしたね!
汚れを落とす程度によっても法律に抵触する恐れがあるため 貨幣損傷等取締法については、知っておいた方が良いですね。 |
みなさんは、硬貨を損傷させたり変形させたりすると、法律で罰せられることをご存知でしたか?
ご存知の方も多い、この法律。
といいます。
昭和二十二年法律第百四十八号
貨幣損傷等取締法
① 貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶしてはならない。
② 貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶす目的で集めてはならない。
③ 第一項又は前項の規定に違反した者は、これを一年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。
弁護士 巨瀬 慧人 氏のブログ『弁護士 雨のち晴れブログ』では、手品で使うために硬貨に穴を開けるなどして、貨幣損傷等取締法違反の疑いで、マジック道具販売業者を逮捕した事件について触れています。
問題となった事件がこちら。
本物の硬貨に穴開け…手品愛好家3人を損壊容疑で逮捕 https://t.co/25KaOEdggV
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) October 5, 2017
事件の概要を見ると
● 旋盤工場などで5~500円硬貨約500枚に穴を開けたり、半分に割ったりして加工した。
● 安全ピンが貫通したり、瓶の口を通って中に入れられたりする「ギミック(仕掛け)コイン」と呼ばれる硬貨を造り、インターネットオークションなどで1枚2千~3万円で販売。1年間で約100万円を売り上げていたとみている。
と、手品用に使う硬貨を造るために、実際の硬貨を損傷、変形させたために逮捕されたというもの。
巨瀬弁護士は、ブログで
「貨幣損傷等取締法」は、貨幣を損傷したり、鋳つぶしたりすることを処罰対象にする法律です。条文は一箇条しかありません。
「鋳つぶす」(鋳潰す)というのは、金属の器物をとかして地金にかえすことをいいます。
損傷したり、鋳つぶしたりすることだけではなく、そうしたことをする目的のために貨幣を収集するのも、犯罪とされています。
法定刑は、一年以下の懲役又は二十万円以下の罰金です。
どうしても花山薫の顔が脳裏をよぎります。
と記しています。
指で500円玉を曲げる花山の行為は、法律的には「花山、アウト~!」
花山 薫。
漫画家 板垣 恵介 氏の作品『グラップラー刃牙』シリーズに登場する、五代目藤木組系暴力団 花山組二代目組長ですね。
必殺技は、とてつもない握力を利用した”握撃(あくげき)”と呼ばれるもの。
指で500円玉を曲げるシーンは、非常にインパクトのある描写。
曲げた500円玉は、ぐちゃぐちゃに。
これだけで、花山 薫の握力が凄まじいことを証明しているわけですが…
貨幣損傷等取締法の観点からすると、花山のこの行いは違法ということに(笑)
500円玉を曲げて、ぐちゃぐちゃにしているわけですからね。
自分の握力で。
意図的に曲げているので、誤魔化しようがありません。
「花山、アウト~!」ってなもんですよ(笑)
日本では絶対に製品化されないレザークラフトの資材
実は、これと同じ理由で、日本では絶対に製品化されないものがあります。
それはレザークラフトを行っている方はご存知の、『コンチョ』と呼ばれる資材です。
コンチョ 25セント 白銅貨 ワシントン イーグル UR-12B ネジ式 1個 |
コンチョ ニュージーランド・オーストラリアコイン コンチョシルバー925(ネジ式) |
コンチョ 25セント ワシントン 1964年 (昭和39年) 銀貨 最終年号 ネジ式 |
コンチョ 50セント ケネディ 白銅貨 UR-11A ネジ式 1個 |
あっ、コンチョって、このことだったんですね!
よく、財布やカバンの口を閉じる際に、革紐止めとかで使われていますよね。 |
コンチョは、外国製のコインが使われることが多いです。
なぜなら、日本の現行硬貨をコンチョとして製造すると 貨幣損傷等取締法違反となるからです。 |
外国コインを使ってのコンチョ作りには、コインを金槌等で叩いたり、プレス機で圧をかけたりしながら、コンチョの形に成形していきます。
コインを金槌等で叩く。
この行為を日本の硬貨でやってしまっては、貨幣損傷等取締法違反となってしまうのです。
だからこそコンチョには、日本の現行硬貨を材料としては使っていないのです。
もし、日本の現行硬貨を使いコンチョを作ったものがあれば、違法であり犯罪の商品。
コンチョを買う機会があれば、注意してみてくださいね。
※ 一部、現在では使われていない日本の古銭を利用して作られたコンチョは、存在します。
コイン磨きは違法? それとも合法?
さて、今までのものは、わかりやすい例。
硬貨を変形させているわけですからね。
気になるのは変形させることよりも、磨いた時の場合。
『コイン磨き』なんて動画を、見たことがある人も多いでしょう。
こちらの動画がそうです。
【動画引用:らいくりLikelyLads『【コイン磨き】PiKAL(ピカール)だけで10円玉を超鏡面仕上げ!! coin cleaning コイン回し』より】
「コインを綺麗にする方法」などとググると、ピカールを使用して硬貨を磨く方法が多数出てきます。
さて、この『ピカール』なるもの。
日本磨料工業株式会社が販売する家庭用の金属研磨剤のことで、ホームセンターで比較的安価に購入可能。
金属磨きの定番品として、古くから知られています。
【参考、引用:ヨムーノ『「ピカール」が金属磨きに最強!買った時の輝きカモン【実際に試してみた】』より】
先ほどご紹介した動画や下記参考サイトでは『ピカール』を使い、硬貨を磨く方法をご紹介しています。
【コイン磨き参考サイト】
≫ Yahoo!知恵袋『汚れた硬貨をきれいにするには』の回答
≫ パパシャブログ『汚れた硬貨を磨いて簡単にピカピカにする方法!』
≫ ためになるサイト『5円玉をピカピカにする方法!磨くとさらにきれいに♪賽銭にも』
もしも、硬貨を磨くこと自体が貨幣損傷等取締法違反になるとしたら、これらの動画やサイトを放置しておくこと自体、おかしな話。
「犯罪の方法を紹介しているようなもの」ですもんね。
それに、昔からピカールで硬貨を磨く方法は、硬貨コレクターの中では超有名な話。
それなら、硬貨を磨くことは大丈夫なんですか? |
そう思いますよね。
硬貨を磨くことは違法なのか、合法なのか?
このことを解説しているサイトがありました。
洗浄自体は違法ではないものの洗浄方法によっては違法になります。
例えば水で洗うのは違法にはなりません。
しかし、強い研磨硬貨のあるものなどを使用して硬貨を洗浄すると貨幣損傷等取締法という法律に引っかかってしまう可能性が高くなります。
ーーー 中略 ーーー
しかしならが、硬貨を磨いた人全てが法律違反で捕まってしまうようなことはまずありえませんので磨いてはいけないというわけではありません。
硬貨として買い物などで使用できないほど磨いたりしない限りは法に触れるような問題にはなりませんので安心してください。
【出典:Helping Hand Housework『【500円玉をきれいにする方法】簡単ピカピカ!!醤油・歯磨き粉・重曹など汚れの落とし方!』より】
貨幣損傷等取締法というものは、簡単に言うと
硬貨を傷つけたり、変形させてはいけないという法律。 厳密にいうと、ピカールなどの研磨剤というものの本質は ”削って磨く”ものなので、硬貨を傷つけていることに… |
硬貨を磨くというだけではグレーゾーンであり、硬貨を磨く度合いによっては、貨幣損傷等取締法に触れる可能性があるということなんですね。
また、注意しなければいけないのが硬貨の材質。
硬貨の材質によっては、他の硬貨では使えた方法が貨幣損傷等取締法違反となるものがあります。
1円硬貨:アルミニウム
5円硬貨:黄銅(真鍮)
10円硬貨:青銅(95%が銅)
50円硬貨:白銅(銅75%、ニッケル25%)
100円硬貨:白銅(銅75%、ニッケル25%)
500円硬貨:銅、亜鉛、ニッケルの合金のニッケル黄銅。
ご存知、1円玉。
1円玉は、アルミニウムで出来ていますよね。
ここで気をつけなければいけないのが、硬貨の汚れを取る方法で、トイレ用洗剤(サンポール)などの酸性洗剤を使う場合。
硬貨の汚れにサンポールを使うなんて!
それだけで「混ぜるな危険」と、よぎる気がするのですが…
実は、1円以外の硬貨汚れを落とすために、サンポールを使った洗浄方法を使う方も多くいるようです。
ただし、酸性洗剤は手に付くと怪我をする可能性大なので、手袋は必需品。
たかだか硬貨の汚れを落とすだけなのに、怪我の危険性がある
サンポールを使うの? しかも、トイレ用洗剤を硬貨に使うのって、抵抗ないのかしら… |
というのが、私の素直な感想。
私なら使わないですね。
怖いですもん。
そのサンポールを1円玉に使ってしまうと、アルミニウムが材質である1円玉が溶けたり、腐食してしまう可能性が。
溶かすという行為自体が、貨幣損傷等取締法にある「鋳つぶす」と同義。
「アウト~!」な行為なんですね。
硬貨の洗浄方法は硬貨の材質に見合った方法で行わなければ、法律違反となる一例。
サンポールを使うのであれば、みなさんも十分気をつけて行ってください!
家庭にあるものを使って、10円玉と5円玉の汚れ落としに挑戦!
今回は、ピカールを使わず歯磨き粉とクエン酸だけで、どこまで硬貨の汚れが落ちるのかを検証します。
新たな検証実験開始!
自分の生まれ年と相性の良い製造年の5円玉と10円玉。
ネットでリサーチした #硬貨を綺麗にする方法 により、硬貨がどれだけ輝きを取り戻すのか?
今回は #歯磨き粉 と #クエン酸 を使って行いたいと思います💪
はたして、どうなることやら…
楽しみですね😊 pic.twitter.com/uaYZLcjDMQ— 龍造寺大雅@40代でのブログ挑戦!まだまだ4桁ブロガー (@TAIGA_RYUZOUJI) December 24, 2020
前回は、製造年刻印側の写真。
今回は、その反対側の写真です。かなり年季の入ったものや、サビの目立つものまで取り揃えました🤗 pic.twitter.com/P0zhVPyQ87
— 龍造寺大雅@40代でのブログ挑戦!まだまだ4桁ブロガー (@TAIGA_RYUZOUJI) December 24, 2020
歯磨き粉と使い古しの歯ブラシを使い、汚れを落とす
まずは、使い古しの歯ブラシと歯磨き粉を使い、硬貨の汚れを落としていきます。#5円玉#10円玉#汚れ落とし#歯磨き粉 pic.twitter.com/zMLHbCAy0w
— 龍造寺大雅@40代でのブログ挑戦!まだまだ4桁ブロガー (@TAIGA_RYUZOUJI) December 24, 2020
硬貨の汚れを落とすのには、色々な方法があります。
自宅にクエン酸があり、食酢よりも取れそうな期待があったためクエン酸を使うことにしました。
いきなりクエン酸につけ置きでも良かったのですが、ネットによっては
というものが記載されていました。
なんでも、硬貨の表面が汚れでコーティングされていると、クエン酸の効きが悪いとか…
そのため、初めに歯磨き粉と使い古しの歯ブラシで硬貨の汚れを落とすことに。
実際にやってみると、いきなり歯磨き粉が緑っぽい色になるくらい、汚れが出てきました。
結構汚いのね、硬貨って…💦
やり方によっては、先にクエン酸につけて汚れをある程度浮かせてから歯磨き粉で仕上げるものもあり、色々試し甲斐があるなぁと思いました。
写真は、歯磨き粉で汚れを落とし水で歯磨き粉を洗い流した後、Tシャツの切れ端で拭いたもの。
これだけでも、最初の状態よりもキレイになっているのがわかります。
クエン酸につけ置きで、汚れを落とす
#歯磨き粉 で硬貨の汚れを落とした後、クエン酸にて仕上げの汚れ落としをしました。
製造年を上向きに、まず10分。
その後、裏返してもう10分の計20分漬け込みました🤗#クエン酸#10円玉#20円玉#硬貨#汚れ落とし pic.twitter.com/XqiKJHp4iD— 龍造寺大雅@40代でのブログ挑戦!まだまだ4桁ブロガー (@TAIGA_RYUZOUJI) December 24, 2020
最後はクエン酸にて、仕上げの汚れ落とし。
製造年を上向きに、まず10分。
その後、裏返してもう10分の計20分、クエン酸につけ込みました。
20分のクエン酸づけ後、水で洗い流したものがこちら。
硬貨の輝きが出ましたね!
歯磨き粉で落とした後の状態と比べてみても、硬貨の輝き方が違いますよね!
ピカールを使わずとも、家庭にあるものでここまでキレイになりました。
まとめ:硬貨の汚れ落としは、硬貨の材質にあった方法で!
硬貨の汚れ落とし。
当初の状態と汚れ落とし完了後の状態を見比べてみると、一目瞭然。
金属研磨剤であるピカールを使わずとも、ここまでキレイにすることができました。
Youtubeの動画では、硬貨を鏡面仕上げする動画などもあります。
どこまで硬貨を磨くと、貨幣損傷等取締法違反するかの境界線がわからないところですが
ということだけは、知っておかなければいけません。
”無知の恥”から、犯罪者になり兼ねませんのでね。
手品用の硬貨を作った人みたく…
販売しなければ問題ない、というものでもありませんしね。
また、「他の硬貨では使える方法が、1円玉では使えない」というものもありましたよね。
サンポールなどの酸性トイレ用洗剤の使用ですね。
アルミニウムは酸に弱いため、食酢でも腐食することがあるといいます。
そのため
ということもわかりました。
お金をキレイにすることは、気持ちのいいこと。
知らず知らずのうちに貨幣損傷等取締法違反とならないように、節度のある汚れ落としを心がけましょう!
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