人はこの世に生を受けてから永眠するまでの間、日々選択によって生かされています。
人間の一日は目覚めに始まり、就寝で終わります。
● タイマーを止める
● 起き上がる
● 水分補給する
● トイレに行く
● もう少し寝ている など
● 寝床に入って横になる
● 寝ながらスマホや携帯ゲームなどをする
● 入眠しやすいように音楽をかける
● 電気を消す
● 目を閉じる など
目覚めた時、就寝時といった一時点だけで考えても、選択肢はさまざま。
人間の一生は、選択肢の連続であることがわかります。
選択肢の内容は、ほんの些細なものから人生を左右するものまでバリエーションに富んでいます。
しかし、選択肢は年齢とともに少なくなっていく傾向に。
あなたには、このようなことがありませんか?
若い頃は、夢がたくさんあったなぁ。
大人になった今では、夢なんて何もないよ…
小さい頃、みなさんにも夢があったでしょう。
職業だったり、こうなりたいという自分像だったり。
年齢を重ね社会デビュー。
苦労・挫折を繰り返すうちに、夢を持つことのバカらしさを知る。
周りがそうだからと、夢を持つことに罪悪感を感じている人も。
なぜでしょうか?
自分自身の人生、周りや他人など全く気にする必要はないのに…
『夢=選択肢の幅』として考えてみると見えてくる、人生の生きやすさ。
選択肢を拡張するためのポイントを知り、人生という大波をうまく乗りこなしていきましょう。
変化に弱いタイプの人は、選択肢を広げることが苦手
日々の生活を過ごすうちに、いろいろな変化が生じます。
カラダの変化であったり、気持ちの変化であったり。
経済状況の変化であったり、収入の変化であったり。
人は変化と共に生きています。
変化に対して、人間は二種類に分かれます。
変化に対応できる人と、できない人です。
■ 変化に対応できる人
なにかしらの変化に対して、選択肢の幅を広げ対応しようとする
■ 変化に対応できない人
なにかしらの変化に対して、自己限定的な選択肢で対応しようとする
あなたは、どのタイプになるでしょうか?
私は残念ながら、後者の「変化に対応できない人」なんです。
自己限定的な選択肢で物事を考えてしまうマインドが擦り込まれているため、生きづらいのです。
私のような方は、要注意です。
企業で考えると、もっとわかりやすくなるのではないでしょうか。
変化に対応できる企業とできない企業。
長く続く企業は、どちらでしょうか?
簡単ですよね。
変化に対応できる企業に決まっているんです。
新型コロナ禍で飲食業は大打撃を受けていますよね。
お店を構えている飲食店は、軒並み閉店に追い込まれています。
近所の蕎麦屋やラーメン屋など、ここ半年足らずで長年にわたって営業してきたお店が閉店に。
新型コロナ禍という変化に対応できなかったと言えるのです。
「それって、当たり前のことだよね…?」
と思っている人こそ、自分のこととなると、そのような危険な状態にあることを客観視できていないのです。
自己限定的な選択肢に囚われてしまっていることを。
人生を生きやすくするには、変化にいかに対応していくか。
選択肢の幅を、どれだけ拡張できるかにあります。
ただ、やみくもに選択肢を拡張しただけでは、意味がありません。
あなたにとって、有益な選択肢の内容で拡張しなければならないのです。
有益な選択肢内容を拡張するために。
これから選択肢拡張のための3つのポイントについて、解説していきます。
自分の視野を広げるための選択肢拡張
選択肢を拡張するためには、あなた自身が「気づく」ことから始まります。
気づきが基本なんです。
気づけなければ、いつまでたっても自己限定的な選択肢しか出てきません。
これではいけないという想いにも「気づき」があるのです。
精神状態によっては気づきが難しいこともあります。
マイナスの自我マインドが、気づくことを邪魔してしまうからです。
その場合は、自分自身を許してあげましょう。
許し(ゆるし)は、かたくなな精神状態からの解放に効果的です。
緊張状態から許しを得て、ホッとする。
誰しも経験したことがあると思います。
気づきを許すことは、マイナスマインドからの解放を意味します。
この許すという行為自体も選択であり、選択肢の内容であるのです。
選択肢拡張の根本には気づきがあって、気づくには許しがある。
自分自身を許して初めて、自分の視野が広がる感覚が芽生えるのです。
自分自身に優しくしてあげましょう。
そこから、あなたの選択肢拡張は始まっていきます。
自分の逃げ道を作るための選択肢拡張
有益な選択肢内容には、他の選択肢=逃げ道が必要です。
逃げ道を常に持っていることで、人生の生きやすさが変わってきます。
例えば、仕事一筋のサラリーマンが定年退職後、何もやることがなく数年で認知症になるリスクが高いと言われていますよね。
趣味の一つや二つある方が、健康的に過ごせることを表しています。
学者や専門家などの、一生涯に渡ってその道一筋で仕事ができるなら、まだ別です。
しかし、大半の方は定年退職という年齢制限がある。
定年退職後の逃げ道=選択肢を持っておく必要があるのです。
ビジネスの成功者は、いろいろな資格を持っていたり、多趣味であったりします。
中には、「そんな資格や趣味、誰か知っている人はいるの?」という珍しいものまで。
はたから見ると無意味と思われるようなものでも、自分の選択肢を広げるために信念を貫く。
これが、選択肢の幅を広げるために大切なこと。
なにがあなたを変えてくれるものになるのかなんて、誰にもわからないことなんです。
もちろん、あなたにも。
だから、いろいろな逃げ道を選択肢として、貯めておく。
逃げ道がたくさんあると、気持ちの余裕ができます。
気持ちの余裕が自己肯定感を高めることにもつながります。
変化への対応というのは「複数の逃げ道から対応すること」と言っても過言ではないでしょう。
変化に真っ向から対抗しては、ポキッと折れてしまいます。
逃げるようにまわりみちをしながら対応した方が、傷は浅く済むのです。
究極の一択から解き放つための選択肢拡張
著名人の悲しい事件が相次いでいる新型コロナ禍。
先行きの見えない状況に孤独と絶望を感じてしまうことは、誰しもあることです。
ただ選択肢が複数あったのなら、究極の一択を選ぶこともなかったのではないかと悔やまれます。
実は私にも、究極の一択を選んでしまった知人がいます。
残された人には悲しみしか与えず、本人にとってもその選択が正解かどうかはわからずじまい。
誰も救われない悲しい結末が、究極の一択です。
ポジティブな時って、選択肢の幅が広がっていることは知っていますか?
例えば、好きな人とお付き合いするようになった時。
・ 好きな人と一緒にデートしたい
・ 好きな人に嫌われないように、自分磨きを頑張る
・ 好きな人の趣味・趣向を自分も勉強してみようかな
ポジティブな時は自分自身もそうなのですが、相手のことを考えた選択肢内容が多い傾向があります。
一方ネガティブな時って、どうでしょうか?
・ 何をやってもうまくいかない
・ 自分はもうダメだ
・ いなくなりたい
などと、自分一強のネガティブマインドとなり、最終的には究極の一択しか残されていない状況に追い込まれてしまう。
究極の一択を回避するためには、強烈なショックが必要。
180度マインドを変えてしまうような、大きなショックです。
ここでも大事なのは、自分自身を許せるかどうか。
今の自分の状況を許し、置かれている現状に気づくこと。
「今、ネガティブマインドにあるのは、しょうがないよ」
と自分自身を許してあげ
「でも、選択肢は一つだけじゃないよ。選択肢は広げることができるんだよ」
と自分自身に気づかせる。
選択肢拡張の継続努力も併せて続けていくことで、生きやすさは各段に上がっていきます。
選択肢が多いと、かえって生きづらくなるのでは?
選択肢=逃げ道をたくさん作っておくことは、変化のたびに対応できるため、生きやすくなります。
ただ、自分にとって選択肢を探している段階において、参考となるものが多すぎるとあれもこれもとなってしまい、焦りが出てくることも。
選択肢拡張のための行動も、これもまた選択であるからです。
情報化社会となり、タイムリーに自分が必要な情報をネットからゲットすることができるようになりました。
しかし、中には嘘の情報や詐欺まがいの情報があります。
何が真実で何が嘘なのか?
飽和状態にある情報を、私たちが取捨選択する時代になったのです。
情報を取捨選択するには、その情報が自分にとって有益な情報であるかどうか。
情報を見極めて選択するのが、あなたの役割。
結局、何事にも選択が関係しているということなんです。
選択肢の拡張。
許しと気づきから始め、ここぞという選択には複数の有益な逃げ道を用意しておく。
選択肢の拡張があなたの生きづらさを生きやすく変える、プラスのショック療法なんです。
まとめ:選択肢拡張は夢を広げること
選択肢の幅を広げることは、どん底の状態の一手となるだけでなく、夢を広げることにもつながります。
さまざまな逃げ道を用意しながら、自分の夢に向き合う。
急がば回れ。
焦らずに選択肢の幅を広げることが近道なのです。
人生100年時代。
人は何歳からでも変われます。
変われるかどうかは、あなたの選択次第。
選択肢の幅を広げ、人生を生きやすく。
複数の逃げ道も、成功につながる一本道につながっていますよ。
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