レザークラフトの染色回数って?私は○回を基本的な目安としています

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経年変化とレザークラフトと

革本来の色もいいけど、好きな色で染色した革製品もいいよね!

でも、染色って難しいんでしょ?

色ムラになりやすいって言うし…

 

レザークラフトの染色。

難しいと考えている方が、多くいらっしゃいます。

でも、お化粧ほど難しくはないんですよ。

 

レザークラフトの染色が失敗しない方法。

お化粧で例えると見えてきます。

そして、何回染色すればいいのか?

 

こういったお悩みに、答えていきます!

 

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お化粧とレザークラフトと染色の3つのポイントと

お化粧する女性 写真

 

お化粧の場合、まず下地処理をしますよね。

ベースメイクとして、ベースクリームやコンシーラーを塗ったり、ファンデーション塗ったり。

ファンデーションもスポンジで顔全体に塗ったら今度はブラシでと、数回に分けて重ね塗りすることもあります。

下地処理せずに、いきなりアイシャドウ入れたり、チーク入れたり、口紅つけたりとはしないハズです。

 

お化粧ですら、ベースメイクの段階から数回の重ね塗りを施しています。

その後にアイシャドウやチーク、口紅とかを重ね塗りしていく。

お化粧って「重ね塗り」であることがわかります。

 

レザークラフトも同じ。

染色は重ね塗りが基本

です。

 

いきなり革へ染料の濃度も薄めずに、塗りたくっていくわけではありません。

お化粧前には洗顔をして、化粧水などで肌を保湿してから行いますよね。

肌になるべく負担をかけないように。

 

これと同じで、革へ1回目の染色する際には、革全体を水で湿らせてから染色を行います。

革への負担を抑えるために行うのですが、染料の着色を良くする効果も。

染色も最初は染料濃度を薄めから塗りはじめ、だんだん染料濃度を濃くしていきます。

 

レザークラフトの染色で多い失敗が色ムラ。

そんな色ムラも、レザークラフト作者の味と言えば味です。

失敗かどうかは、意図して色ムラにしたかそうでないか。

 

なるべく色ムラを避けたい方は

① いきなり革へ染料を塗りたくらない

② 染料は重ね塗りが基本

③ 染料濃度は初め薄め、重ね塗りのたびに濃度を濃くしていく

上記3つのポイントをおさえ、染色しましょう。

これで意図せぬ色ムラの失敗を回避できます。

 

次に重ね塗りは何回行えばいいのか?

染色回数について、見ていきましょう。

 

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基本的な染色回数は、私の場合3回

1回目の染色後 写真 2回目の染色後 写真 3回目の染色後&仕上げ後 写真
1回目の染色後 2回目の染色後 3回目の染色後&仕上げ後

 

染色回数は、イメージする色の濃さによっても変わります。

回数の目安は私の場合、3回を基本として行っています。

 

実際に染料として使っているものや仕上げ剤、染色する際の注意事項について解説していきますね。

 

オススメ染料

革の染料には

● 染料そのものの素材の違い

● うすめ液として用いることができるものの違い

● 着色・発色の違い

などがあります。

 

私が染色時に使っている、主な染料は以下の3つです。

 

クラフト社 クラフト染料 全24色 100cc

クラフト染料 全24色 100cc[クラフト社] レザークラフト染料 溶剤 接着剤 染料

価格:418円
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■ 商品説明

タンニン鞣し革と特に相性が良く、皮革表面に染着し鮮やかに発色する塩基性染料です。

透明感のある色合いで混色や重な塗りが自在に行え、繊細なグラデーションなど多彩に表現できます。

薄める際は水を使用します。

 

■ 使用方法

皮革に湿り気を与えてから刷毛等で染色し、乾燥後にレザーコートを塗布し色止めします。

水で5~10倍に希釈し、好みの濃さまで塗り重ねるとムラなく染まります。

 

クラフト社 WA染料 全12色 100cc

WA染料 全12色 100cc[クラフト社] レザークラフト染料 溶剤 接着剤 染料

価格:638円
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感想(0件)

■ 商品説明

浸透性・耐光性に優れたアルコール系の酸性含金染料です。

タンニン・クロム鞣し革共に深く浸透して穏やかに発色し、重ね塗りは後染めの色が強く反映されます。

水でも薄められますが、うすめ液を使用するとより浸透します。

 

■ 使用方法

革に十分に湿り気を与えてから刷毛等で染色し、乾燥後にレザーコートを塗布し色止めします。

うすめ液または水で好みの濃さに希釈して使用します。

 

SEIWA ローパススピラン 全12色 100ml

ローパススピラン 全12色 100ml[SEIWA] レザークラフト染料 溶剤 接着剤 染料

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感想(1件)

■ 商品説明

鮮明な色調で、混色自由。日焼けに大変丈夫なアルコール染料です。

薄めるときは変性アルコールで好みの濃度に薄めてください。

 

【引用:レザークラフト材料専門店ぱれっと『商品説明、使用方法』より】

 

 

初心者の方でどの染料を使ってよいかわからない方は、初めはクラフト染料がオススメ!

水で薄めることができる染料で、扱いやすいのが特徴です。

 

私は上記3種類の染料を色ごとに使い分けておりますが、うすめ液にはすべて「水」を使っています。

本来ローパススピランは、変性アルコールをうすめ液に使わなければいけません。

それを無視して自己責任により、私は水を使っています。

アルコールと水は分離してしまうのですが、暗い色(黒色、青色など)の染色であれば、さほど問題のないように思います。

 

染色する際の注意事項で解説するTwitterの写真は、ローパススピランの青色を水で薄めながら使用しています。

出来上がりも良いグラデーションがかった感じになって、私的にはアルコール染料を水で薄めながら使うことの抵抗感はありません。

 

ただし、自己責任にて行ってくださいね。

何かあっても、私は責任を負うことができないので・・・

気になる方は、クラフト染料が無難です。

はい。

 

オススメ仕上げ剤

私が使っている仕上げ剤は、以下の2つです。

 

SEIWA レザーフィックス 500cc

レザーフィックス 500cc[SEIWA] レザークラフト染料 溶剤 接着剤 仕上げ剤

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■ 商品説明

全ての染料に使用でき、美しい艶が出る。

高品質の水溶性仕上げ剤。

現液のまま、または水で薄めて均一に塗ってください。

 

■ 使用方法

染色して乾燥後、本品を取り皿に取り、刷毛や布で均一に塗ってよく乾燥させます(20~30分)。

使用した刷毛や取り皿はすぐに水で洗ってください。

 

クラフト社 ニートフットオイル 100ml、ウールピース 又は オイルスポンジクロス

クラフトジャパンニートフットオイル 100ml[クラフト社] レザークラフト染料 溶剤 接着剤 ニートフットオイル

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シープウール 113g[協進エル] レザークラフト工具 ヘラ スポンジ

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オイルスポンジクロス 約12cm角 1ヶ【メール便選択可】 [クラフト社] レザークラフト工具 ヘラ スポンジ

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■ 商品説明

タンニン鞣し革の保革と仕上げに適した、国産の100%牛脚油です。

液状ならではの高い浸透性があり、油分を補い柔軟性を保ちます。

また生成り革の焼け色により深みを与えます。

 

■ 使用方法

ウールピースに含ませ、よく揉んでなじませてから皮革に均一に塗ります。

数時間放置し充分に浸透したら、柔らかい布で乾拭きして仕上げます。

塗り過ぎると風合いを損なう可能性があるので注意してください。

 

【引用:レザークラフト材料専門店ぱれっと『商品説明、使用方法』より】

 

 

染料で染色後、完全に乾いてからレザーフィックスを使って仕上げます。

レザーフィックスは染料の色止めや、革の艶出しのために私は使っております。

そのため、染色しない革でもレザーフィックスを愛用しております。

 

レザーフィックスは、500ccの大容量でコスパもよいのでオススメです。

仕上げ剤として、染料の色止めから革の艶出しまで行える万能なタイプと言えるでしょう。

 

そして、仕上げの仕上げ。

最後の仕上げに使うのが、私のブログではお馴染みのニートフットオイルです。

液状オイルのため、ウールピースやオイルスポンジクロスになじませてから、革へ塗り込んでいきます。

 

レザーフィックスで仕上げたあと、乾燥すると革が硬くなってしまいます。

革を曲げて使うタイプの作品では、革が硬いとひび割れやシワの原因に

そのため、保革と柔軟効果をもつニートフットオイルで最終仕上げすることで、ひび割れやシワを防止することになります。

また色合いも、ニートフットオイルを吸った革は淡く優しい感じに仕上がり、革のヴィンテージ感が高まります。

 

着色後の仕上げ剤としては、この2つしか私は使用しません。

これで十分だと私は考えています。

 

1回目の染色 注意事項

 

今回、解説する写真はローパススピランの青色で染色したものです。

1回目の染色時には、以下のことに注意して行います。

● 革の染色面のゴミやホコリを取り除いておく(古ストッキングで磨いてもよい)

● 革の染色面をクラフトスポンジを使い、水で均一に湿らせておく

● 染料を取り皿などに取り、水で5倍に薄める(薄い色が好みなら10倍までOK)

● てるてる坊主に薄めた染料をつけ、革に塗っていく

 

1回目の染色は写真でもわかるとおり、かなり薄く仕上がります。

しかも、色ムラ状態です。

革を湿らせ染料を薄めて塗っているので、1回目の染色はこれが正解。

 

色ムラ防止なら「染料:薄 → 染料:濃」へと、重ねて塗ることでしたね。

染料の原液のまま1回で染色しようとすると、黒などのよほど暗い色でない限りは、ほぼ色ムラ確定となります。

 

てるてる坊主を使った染色方法や、重ね塗り時の色ムラ防止に一手間かける裏技については、こちらもあわせてご覧ください。

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2回目の染色 注意事項

 

上記は、2回目の染色完了後の状態です。

2回目の染色時には、以下のことに注意して行います。

● 1回目の染色から丸1日以上、自然乾燥させ完全に乾かす

● 1回目の染色面が完全に乾いているのを確認したら、染色面を古ストッキングで磨く

● 染料を取り皿などに取り、水で1~2倍に薄める(薄い色が好みなら5倍までOK)

● てるてる坊主に薄めた染料をつけ、革に塗っていく

 

ここでポイントとなるのが

自然乾燥させ、完全に乾かす

ことです。

 

これも色ムラ防止のためには大事なことで、革が乾いていない状態で2回目以降染色してしまうと、革に水分のある部分とない部分の着色に差が出てしまいます。

色ムラやまだら模様になる恐れがあるため、完全に乾いてから2回目以降の染色をしてください。

 

乾かす時間が取れない場合は、革にドライヤーをあて乾かすこともできるのですが、ドライヤーを使う場合もまんべんなく乾かさないと色ムラの原因に。

そのため、自然乾燥させることが一番良い乾燥方法となります。

 

写真見てもわかるとおり、1回目よりも2回目の方が濃く染色されています。

私は2回目までの染色は、染料を水で薄めております。

色の濃さにもよるのですが、濃い色が好きなら2回目の染色は

「染料:水=1:1」の同量

で薄めるのがよいでしょう。

 

3回目の染色&仕上げ 注意事項

 

3回目の染色時には、以下のことに注意して行います。

● 2回目の染色から丸1日以上、自然乾燥させ完全に乾かす

● 2回目の染色面が完全に乾いているのを確認したら、染色面を古ストッキングで磨く

● 染料を取り皿などに取り、原液のまま使用(薄い色が好みなら、適量薄めて使う)

● てるてる坊主に染料原液をつけ、革に塗っていく

 

私の場合、2回目までは染料を薄めて使い、最後の3回目は薄めずに原液のまま使います。

これで「染料:薄 → 染料:濃」の流れが、3回目の染色で完了となります。

3回目の染色でも色が薄い場合は、4回目以降の染色で好みの濃さになるまで重ね塗りしていけばよいです。

 

仕上げには、以下のことに注意して行います。

【① レザーフィックスの仕上げ】

● 3回目の染色から丸1日以上、自然乾燥させ完全に乾かす

● 3回目の染色面が完全に乾いているのを確認したら、染色面を古ストッキングで磨く

● レザーフィックスを取り皿などに取り、原液もしくは水で薄めて使用

● てるてる坊主にレザーフィックスをつけ、革に塗っていく

● レザーフィックスが完全に乾いたら、仕上げ面を古ストッキングで磨く

※ レザーフィックスの光沢感が足りない場合は、古ストッキングで磨いたあと重ね塗りを行う。

 

私は染色後にレザーフィックスで仕上げる際、薄めずに原液のまま使っています。

レザーフィックス仕上げは1回でもいいのですが、仕上げ剤にムラがある場合や光沢感が足りない場合は、染色と同じように重ね塗りした方がよいでしょう。

 

【② ニートフットオイルの仕上げ】

● レザーフィックスが完全に乾き、古ストッキングで仕上げ面を磨いた状態にしておく

● ニートフットオイルをウールピースなどに取り、なじませてから仕上げ面に塗り込んでいく

● 仕上げ面全体を塗り込んだら自然乾燥させ、乾燥後に古ストッキングで磨いて終了

 

レザーフィックスやニートフットオイルなどの仕上げ剤を乾燥させる場合、自然乾燥が一番良いです。

ドライヤーの熱で仕上げ剤が変化してしまうなどの恐れがあり、熱をあてた部分のオイル色が変色するのを防ぎます。

 

染色する際の注意事項を守れば、色ムラにも困らず、鮮やかな染色を楽しむことができますよ。

最後の仕上げ剤も、手を抜かずに。

いざ、チャレンジあるのみ!!

 

まとめ:基本は3回、あとはお好みで

3回目の染色後&レザーフィックス仕上げ後 写真

 

あくまでも染色の目安は、基本3回。

あとはお好みで増やしてもいいし、2回目の染色で十分であれば、そこで止めてもいい。

3回染色しなくたって、ぶっちゃけいいんです。

 

ハンドメイドの良いところは、自分で作る工程を選び、決めることができること。

自由な発想でいいんです!

固定観念にとらわれず、自由な発想で。

 

「色ムラだって芸術だし、デザインだ!」

そう作り手が思うのであれば、それでいいんです。

 

今回は、色ムラ防止のための染色方法についてご紹介してきました。

レザークラフトの染色工程で悩んでいる方の参考になれば、幸いです!

 

 









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