皮革の2文字に迫る!実は読み方が3つあることを知っていましたか?

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経年変化と革製品と

普段、何気に目にする「皮革」という2文字。

実は「皮革」には、読み方が3つあることをご存知でしたか?

エッ!マジで!?
嘘だぁー!
読み方は1つだよ!

と思われた方。

良い反応です!ありがとうございます!!(笑)

 

私は2種類の読み方は知っていたのですが、実は3つあるということをつい最近ネットで見て知りました。

 

今回は「皮革」とはどういうものなのか、また読み方について見ていきたいと思います。

あなたが思う「皮革」とは?

あなたが頭に浮かんだ「皮革」の読み方は出てくるのでしょうか?

 

リラックスして見ていただければ幸いです。

 

 

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皮革とは?

 

革写真

 

 

そもそも「皮革」とは

動物の皮膚を生のまま、または、なめしてあるものを指す。
20世紀以降では人工的に作られた人造皮革(人工皮革と合成皮革、商標名「クラリーノ」「エクセーヌ」など)があり、それらを含む場合もあるが、その場合動物の皮膚をなめしたものを人工皮革と区別するため、天然皮革(てんねんひかく)や本革(ほんがわ)ということもある。
ヨーロッパなどでは基準があり明確に区別されているが、日本では基準が浸透しておらず、曖昧になっている傾向がある。
皮革の中でも、元々生えていた体毛まで利用するものは毛皮という。

<出典:wikipedia>

というものです。

 

「皮革」は「皮革」でも

・合成皮革(人造皮革、フェイクレザー、合皮)

・人工皮革(人造皮革、フェイクレザー、合皮)

・天然皮革(人造皮革に対して本来の皮革、本革)

と区別があるんですね。

 

同じフェイクレザーや合皮と言われる「合成皮革」と「人工皮革」でも、正式には別物です。

合成皮革は、天然の布地を基材とし、合成樹脂を塗布したもの。

人工皮革は、マイクロファイバーの布地(通常不織布)に合成樹脂を含侵させたもの、またはそれを基材とし合成樹脂を塗布したもの。衣類や靴に使われるのは主に人工皮革(クラレ社のクラリーノなど)。

 

それでは「天然皮革」についても見ていきましょう。

天然皮革は、牛や馬、羊などの動物の皮に樹液や薬品を用いて腐敗防止などの効果をもたせる「なめし加工」をしたもの。

 

動物の皮膚をそのまま剥ぎ、製品として使用したものを「皮」といい、動物の皮膚の毛を除去し「なめし加工」してあるものを「革」と分類します。

「皮」は英語では「スキン」や「ハイド」

「革」は英語では「レザー」

と呼ばれます。

 

一般的に動物の皮は、そのままだと固くなったり腐敗してしまいます。

それを防ぎ、皮を柔らかくし耐久性や可塑性(力を加えて革を曲げた時に、その形のまま固定されること)を加えて、皮革として利用するために必要な「なめし加工」を施します。

なめし加工することにより、単に動物の皮膚だった「皮」から、製品に使われる「革」へと変化するんですね。

実際にカバンや革靴に使われているのは「皮」とは呼ばずに「革」と呼ばれますよね。

 

「皮革」という言葉は

動物の皮膚をそのまま剥いで使用する「皮」

動物の皮膚の毛を除去し、なめし加工している「革」

の総称ということになります。

 

私のブログでは天然モノの革であれば本革、人造モノの革であればフェイクレザーと分けて記事を書いております。

 

それでは、いよいよ「皮革」の読み方について見ていきましょう!

 

 

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1.皮革(ひかく)

 

並ぶレザージャケットの写真

 

 

まず、大抵の方が頭に浮かぶ人気第1位(笑)の読み方が、この「ひかく」です。

「皮」と「革」をそれぞれ音読みした読み方ですね。

 

皮革を「ひかく」と読み仮名を振っている例文をご紹介します。

紙、漆、皮革(ひかく)、地がね、織もの、そのほか古着、食料など一切の物がかなり大規模に交易される。

<親書太閤記:04 第四分冊/吉川英治(著)より>

 

農耕、土木、鍛冶、木工、染色、皮革(ひかく)なめし、車輛作り、牧畜、酪農、機織など、その生産は、あらゆる部門にわたっている。

<新・水滸伝/吉川英治(著)より>

 

パソコンでも「ひかく」と打つと「皮革」に変換されるくらいメジャーな読み方ですね。

ほとんどの人は「ひかく」=「皮革」としての認識が普通だと思います。

私の知っている読み方1つ目も、この「皮革」です。

 

 

2.皮革(なめしがわ)

 

ライダース系レザー商品の写真

 

 

次に「皮革」と書いて「なめしがわ」と読む読み方です。

実は私の知っている読み方2つ目は、この「なめしがわ」なんです。

 

普通、「なめしがわ」とパソコンで打つと出てくる文字は「なめし皮」「鞣革」という文字が出てきますが、「皮革」でも「なめしがわ」と読むことがあるのです。

 

皮革を「なめしがわ」と読み仮名を振っている例文をご紹介します。

そういううちにマダムの背後に隠れていた白い肉付きのいい右手が前に出て来た。その手には黒い、短い、皮革(なめしがわ)の鞭がシナシナとしなっていた。

<継子/夢野久作(著)>

 

 

3.皮革(かわ)

 

革製品の写真

 

 

最後がこの「皮革」を「かわ」と読む読み方です。

個別の「皮」「革」ともに「かわ」と読むのですが、二つ合わせた「皮革」でも「かわ」と読むのです。

さすがにこれは私、知りませんでした。

 

皮革を「かわ」と読み仮名を振っている例文をご紹介します。

「そうしたらお二人は、貴方のトランクの中に在る、鉛の球を繋いだ皮革(かわ)の鞭で打ち殺されてしまわれるでしょう」

<暗黒公使/夢野久作(著)>

 

困っちゃって、ボクスか何かの古い皮革(かわ)のケースに入れたまんま向うの棚の片隅に置いといたんです。

<悪魔祈祷書/夢野久作(著)>

 

 

まとめ

 

<皮革とは>

人造皮革(合成皮革、人工皮革)と天然皮革に区別される

 

<皮革の読み方は>

・ひかく
・なめしがわ
・かわ

 

皮革の読み方は、一般的には「ひかく」が多いです。

パソコンやスマホで「ひかく」と入力すれば、まず出てくるのが「皮革」なんで。

「なめしがわ」や「かわ」と打っても「皮革」が出てくることは、まずありません。

 

ご紹介した読み方は、小説などの作品上で振り仮名されたものなので、一般的な使い方とは少し違うかもしれません。

ただ、雑学的知識として「皮革」という読み方には3つあるんだということを知っていただければ幸いです。

 

このように「皮革」という2文字だけでも、様々なことがわかるものです。

革・レザーの世界はホントに奥の深いもので、興味のある方ならハマってしまう趣味になります。

革製品とともに一緒に年を重ねることは、なんか趣がありますよね。

 

大事に革製品を使うことで、モノを大切に扱うことを学ぶことができます。

一生モノの革製品。

一緒に年齢を重ねて、カッコよく生きましょう!

 

 

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