安本産業のTwitterドリーム!2日足らずで40人から5万人へ

Twitterのフォロワー数が爆増した、しょうゆ・みそ・ドレッシング製造会社の安本産業が話題になっています。

【画像引用：やすもと醤油【燻製調味料】Twitterより】

Twitter初心者のおじさんが頑張って更新しているTwitter。

なんと、2日足らずで40人から5万人という上昇率1250倍!

とてつもない爆伸び。

きっかけは、8月26日のツイート。

【画像引用：やすもと醤油【燻製調味料】Twitterより】

これがバズるきっかけとなり、この後に続くツイートがとんでもない状況になっているのを物語っています。

【画像引用：やすもと醤油【燻製調味料】Twitterより】

バズる記事投稿前までは、フォロワー数40人だったと言います。

記事投稿後の翌日8月27日に50人突破。

今まで40人だったものが、50人突破したことはTwitter初心者の方にとっては、とても嬉しいこと。

しかも80人を超えたと。

一気にフォロワー40人越えした記事は、とても嬉しいものがありますよね。

しかし、フォロワー数の増加は、これだけでは止まりません。

8月27日にあれよあれよと1.6万人まで増えており、翌8月28日には5万人を超すという快挙達成!

8月29日の12時30分現在、安本産業のTwitterフォロワー数は8.2万人を超えております。

【画像引用：食卓を楽しくする調味料の会社　やすもと醤油より】

フォロワー数爆増のあおりを受けて、自社サイトで販売している商品は、すべてSOLD OUTという状態に。

なぜ、ここまでフォロワー数が爆増したのか?

今回は

について、甚だ僭越ながら考察していきます。

ちなみに、私も『やすもと醤油【燻製調味料】』のTwitterフォローさせていただいております!

Twitter開始からバズるまでの軌跡

【画像引用：やすもと醤油【燻製調味料】Twitterより】

安本産業のTwitter『やすもと醤油【燻製調味料】』は、ツイートをたどっていくと、2020年6月12日16時48分より開始されたようです。

Twitter初心者のおじさんが頑張って更新していくというスタイル。

安本産業の社員さんなんでしょうね(笑)

会社の広報宣伝のためにTwitterを始め、わずか2か月半後にはフォロワー数8万人を超えるTwitterに成長。

マーケティングの観点からすると、えげつない成長を遂げ、大化けしたデジタルマーケティングコンテンツに。

Twitterがいかにしてバズったかの軌跡を、私なりに確認できる範囲でまとめてみました。

※ツイート内容については、一部「です・ます調」を「だ・である調」に簡素化。

※最新更新：2020年8月29日14:15現在の状況

Twitter初心者のおじさんが頑張って更新されている安本産業のTwitter。

本業務と兼務でTwitter投稿しているため、お昼時や終業近くになってからのツイートが多く見受けられます。

【画像引用：やすもと醤油 | 安本産業株式会社HPより】

安本産業HPで会社情報を見ると、従業員数9名となっています。

中々、中小企業では広報宣伝に専念できる人件費の捻出は難しいでしょうから、致し方のないことです。

ここで見ていただきたいのが、日別のツイート件数です。

私が尊敬するビジネス系Youtuberのマナブさんは、Twitterフォロワー数1万人は誰でも達成できるけど、それには努力が必要と言います。

Twitterでフォロワー数の多い人が一日に10ツイートしているのであれば、初心者の方は2倍の20ツイートするなど、Twitterで成功している人の何倍も頑張ってツイートすることが必要とのこと。

確かに、Twitter初心者の方が開設したからといって急激にフォロワー数伸びるはずもなく、ツイートしても見てくれる人は皆無に等しい状況からのスタートです。

いくら企業のTwitterだからといって、認知度の高い企業であればいざ知らず、安本産業もTwitter開設してから2カ月以上は10人未満のフォロワー数。

それがTwitter初心者ならば普通のことです。

マナブさんのいうとおり、例えば1日20ツイートを継続したとすると、1か月30日で計算して600ツイートになるわけです。

しかし、安本産業のツイート件数は

・6月　17回

・7月　18回

と、平均すると1日1回未満のツイート数。

まぁ、企業アカウントのTwitterのため、土日祝日などの休日はツイートできないでしょう。

1か月に20日出勤としても、それでも1日1回未満のツイート数であることには変わりありません。

しかも7月21日のツイートを最後に、8月17日のツイート再開まで謎の空白期間があります。

明らかにツイート件数から見ると、少ないことがわかります。

多分、職員さんが昼休憩時や、終業間近の本業に差し障りのない合間時間にしかツイートできないということもあると思うので、致し方のないことです。

それにしても、このバズり方は脅威的です。

ツイート件数以外でバズるきっかけはなんだったのか?

・商品紹介

・他Twitterアカウント者から商品のツイート・返信に対するコメント

・ツイート内容

この3点から考察すると、なんとなくバズるきっかけが見えてきました。

バズるのは必然だった!?

安本産業のツイート件数だけで見ると、バズる要素は皆無。

バズる前の商品紹介ツイート件数は、46件中8回。

他Twitterアカウント者から商品のツイート・返信に対するコメントは、46件中9回。

残り29回が、Twitter初心者おじさんの何気ない投稿ということになります。

商品紹介ツイート

 

【画像引用：やすもと醤油【燻製調味料】Twitterより】

商品紹介初期の頃のツイート内容。

ドレッシング画像の拡大・縮小率、トリミングが初心者ということがわかる「ほのぼのとした画像」です。

このことについて、Twitter初心者のおじさんは

画像のサイズ感がイメージどおりいかない、Twitterは難しい… めげずにじゃんじゃん呟いて慣れていきます

とのツイート。

本来、自社看板商品である商品紹介で、このような写真を掲載することは失敗です。

テレビCMや新聞広告でこのような写真を出されたら、企業は怒るでしょう。

あなたなら、このような写真に広告費を払いたいですか?

お金を出してまで、この写真で広告宣伝はしたくないと考えるのが普通です。

しかし、Twitterでの広告宣伝は違います。

タイムリーさが重要。

Twitterは、ツイートするだけでお金は発生しない広告媒体。

初心者であっても、広告宣伝することはできます。

Twitterの企業広告は大手を見ると、かなり凝っています。

写真も画像加工をきちんとしているものばかり。

でも安本産業は、従業員数9名で、しかもTwitter初心者のおじさんが賢明に頑張って更新している。

そのことを会社は知っているから、任せているんでしょうね。

だから写真の拡大・縮小やトリミングがおかしくなっても、リライトさせずにツイートしているのでしょう。

また、初心者であれば、だんだん画像編集スキルも上がってきます。

それが楽しみで、ツイートを見る人もいるでしょう。

でも、この当時フォロワー数は10人満たなかったですね、そういえば…

商品紹介が一番最新のものでは

【画像引用：やすもと醤油【燻製調味料】Twitterより】

自虐(笑)。

正直で宜しいですね。

こういう初心者の方は、Twitterと相性がいいと言われています。

広告宣伝にTwitterを選んだことが、バズるきっかけ作りの一つ。

Twitterは、テレビ・ラジオCMや新聞・雑誌広告に比べ、気軽にタイムリーに見れる広告媒体。

広告宣伝費にお金をかけれる企業は、4マスメディアやネット広告をバンバン打てますが、中小企業はそうはいきません。

戦う土俵が、まず違い過ぎるのです。

広告宣伝費にお金や人材を割くことができない。

だから、お金がかからずタイムリーに宣伝できる広告媒体としてTwitterを選ぶ。

まぁ、安本産業に限らず、他の中小企業でもTwitterで広告宣伝しているところは数多くあります。

安本産業の場合、本業と兼務のTwitter初心者のおじさんが更新している。

これもポイントの一つ。

「しょうゆ・みそ・ドレッシング製造会社の社員さんということは、職人さんかなぁ」とか、「職人さんが頑張って、ITを駆使して宣伝しているんだ」という想像が、読み手側で勝手に行われる。

もしかしたら、事務員さんかもしれない。

「事務員のおじさんが頑張ってるんだぁ」となる。

初心者おじさんが頑張っている姿を、Twitterのツイートを通して垣間見れる。

しかもタイムリーで。

最初からのフォロワーの方々は、安本産業の商品が好きな人がフォローした根っからのファンの方々でしょう。

ツイート内容を見て「頑張って!」という気持ちで見ていたに違いないと思います。

たしかに、どこか応援したくなるツイート内容が多いので(笑)

写真はご愛敬としても、商品紹介はきちんとしています。

商品の特徴を簡潔に、そして何の食材と合うのかがツイートされており

このドレッシングは、この食材に合うのか～ じゃ、買ってみようかな

とイメージしやすい広告文です。

父の日やお中元などのギフトとしても商品を宣伝されています。

他Twitterアカウント者から商品のツイート・返信に対するコメント

【画像引用：やすもと醤油【燻製調味料】Twitterより】

自社商品を宣伝してくれた人に対しての感謝の気持ち。

これ、大事ですよね。

自分のツイートが、製造メーカーの社員の方が見てくれてツイートしてくれている。

お互い、ハッピーになれるツイートです。

他Twitterアカウント者の最強ドレッシング私的TOP10に選ばれたり、中にはビジュアル系バンドからのツイートもあり

ことがわかります。

これがバズるきっかけの2つ目。

やはり、製造会社であるならば、商品のクオリティが命。

従業員数9名でやってても、商品には妥協しない。

その姿勢が、ファンやリピーターを着実に増やしていきます。

安本産業のTwitterを知らなくても、商品は知ってる。

本物であることを。

だから購入する。

実際に商品を使い、美味しかった。

それがTwitterにツイートされ、拡散されていく。

バズるきっかけの芽は、蒔かれていたわけです。

Twitter初心者おじさんの何気ない投稿

【画像引用：やすもと醤油【燻製調味料】Twitterより】

一番のバズるきっかけとなったのは

の魅力。

Twitterとは呟き(つぶやき)。

それが如実に出ているツイートたち。

Twitterを見ている人は、一般の人が多い。

これはYouTubeでも言えること。

ある女性YouTuberが

的なことを言っていたのをマツコさんの番組で観て、なるほどなと思いました。

対象のペルソナを誰にするか。

ということなんでしょうね。

マーケティング戦略では、誰に対して売り込むかというペルソナ設定が重要になります。

安本産業のTwitterは、アットホームな印象を受けるツイートばかり。

「ファンの人に届けばいい」という純粋な初心者的気持ちだったんじゃないかなと勝手ながら思います。

これは、Twitter初心者おじさんの人柄もあるのでしょうが、実際バズったツイートに秘密が隠されていました。

ここで、もう一度バズったツイートを見ていただきます。

【画像引用：やすもと醤油【燻製調味料】Twitterより】

アットホームな印象は、何もTwitter初心者おじさんだけではなく

のです。

これは、フォロワー様が何人であろうと

ということ。

安本産業のこのツイートは、「フォロワー数を増やしたい」ではなく『初心』を一言で表す内容だった」と評されています。

【参考、引用：JCASTトレンド「フォロワー40人が一夜で5万人　松江のしょうゆメーカーのピュアなツイート」より】

人は人柄についてくる

と言われます。

中小企業だからこそ、人柄が問われる。

Twitter初心者で画像編集もまだまだな本業と兼務しているおじさん。

悪戦苦闘しながらも、健気に続けている。

それを陰で支えている上司と同僚。

フォロワーが40人。

いいねもたくさん。

メッチャバズってるじゃん!

フォロワー40人のために素直に喜べる会社気質。

その会社から生み出される、本物の商品。

これが安本産業Twitterのバズったきっかけだったのでしょう。

安本産業は、これからの対応に真価が問われます。

フォロワー数の爆増にてんやわんやとのことですが、実際商品を購入してくれた方々への対応もしていかなくてはいけない。

顧客第一主義。

中小企業が存続していくためには利益追求も大事ですが、マーケティングの基本「売れる仕組み作り」をどうしていくか。

売れる仕組み作りの根底には「お客様のために」という気持ちが大事。

お客様のために

お客様の笑顔のために

初心忘れるべからず

そんなアットホームな安本産業の、今後のご活躍を願っております。