頭痛や肩こりに悩む人
「この頃、頭痛や肩こりの頻度が多くなってきている気がする…マスクしていることと、何か関係がありますか?」 「新型コロナ禍でマスクは必須。でも頭痛や肩こりにも悩む…何か改善方法は?」 |
実は私、片頭痛持ち。
昨年までは介護福祉士として働いており、仕事中はずっとマスクを着用。
天候に左右されることが多く、毎月片頭痛に悩まされておりました。
鎮痛剤であるロキソプロフェン(ロキソニンのジェネリック版)を月に10錠(1日1錠ずつ飲んでいた)以上飲むことが多く、片頭痛による吐き気にも悩まされていました。
それが今年になって、片頭痛が激減。
大きな要因は、フリーランスとなり自宅での仕事に変わったことと、マスク着用が一週間に一度あるかないかの外出時のみと激減したこと。
片頭痛はストレスによる影響もあるとされており、フリーランスとなったことがストレスの減少になったのかというとそうでもなく…
収入減というストレスが、新たに発生しているわけで。
でも、片頭痛は激減している。
介護福祉士として仕事していた時は、一週間のうち6日間、朝の出勤時から晩の退社時まで、ずっとマスクをしていました。
現在はフリーランスとなり、一週間のうち外出するのが1日あるかないか、しかも短時間となり、その時だけのマスク着用に。
片頭痛の激減は、マスク着用の激減と何か関係があるものなのでしょうか?
日本頭痛学会認定専門医の話では、「マスクによる締め付けや暑さなどで頭痛や肩こりを強める可能性はある」とのこと。
片頭痛と緊張型頭痛の視点から対処法を探る!
今回は
の対処法について、ご紹介します。
慢性的な頭痛の代表的タイプに「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」がある
頭痛。
と言っても、様々なタイプの頭痛があります。
・風邪や二日酔い、アイスを食べた時などによる頭痛
・片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛にみられる慢性的な頭痛(慢性頭痛)
・くも膜下出血、脳出血、脳腫瘍、髄膜炎や脳炎、慢性硬膜下血腫などにみられる命にかかわる危ない頭痛
頭痛として大概知られているものには、上記のようなものが挙げられます。
今回、マスク頭痛やマスク肩こりに関係するのは、慢性的な頭痛(慢性頭痛)いわゆる「頭痛持ち」の中でも
の方についてです。
※「群発頭痛」の方については、詳しい発生のメカニズムが現在わかっていないことから、今回は省かせていただきます。
群発頭痛と思われた場合は、一般の病院ではなく、頭痛を専門とする病院、医師に相談しましょう。
頭痛の専門家によると
とのこと。
新型コロナウイルスが発生してからというもの、マスクは自分の身を守り、相手に飛沫感染させないために手放せないアイテムとなりました。
私の場合は仕事が変わったことにより、マスク着用の頻度が以前に比べ激減しました。
しかし、一般の勤め人の方であれば逆に
し、そのことが頭痛や肩こりの原因となっているというのです。
風邪や二日酔いなど症状が改善することにより頭痛が治るものや、命にかかわる危ない頭痛については、マスク頭痛やマスク肩こりとは違うものです。
私の知人が痙攣と言葉のもつれを伴う頭痛が発生した際に、一時的に症状が収まったことから救急車で行くのをためらい、娘さんの自家用車で病院に連れて行ってもらいました。
一般外来扱いとなり診察まで待たされたことにより、下半身不随となってしまった知人。
悔やむに悔やみきれないことが、実際に起きてしまったのです。
・突然の強烈な痛み
・徐々に増強する痛み
・手足の麻痺や言語のもつれ
・発熱などを伴った頭痛
などで、とにかく「これまでに経験したことのない頭痛」であれば即、救急車で脳神経外科を受診してください。
それで何ともなければ一安心。
重大な頭痛であっても、早期発見が回復の確率を上げてくれます。
命にかかわる危ない頭痛で、命を失ったり、障がいを受ける人を少しでも減らすために。
これまでに経験したことのない頭痛には、用心に越したことはありません。
救急車呼ぶのをためらったがために、下半身不随となった知人。
私の知人と同じ悲劇を生まないために。
命にかかわる頭痛が発生したら即、救急車を呼んで脳神経外科へ!
私からのお願いでした。
自分の頭痛タイプを簡易的にチェックしてみよう!
痛みにバファリン♪
でお馴染みのBUFFERINのサイトでは、慢性頭痛タイプを簡易的にチェックすることができます。
自分の慢性頭痛タイプが
・片頭痛
・緊張型頭痛
・群発頭痛
のどれにあたるのか、参考になります。
頭痛タイプチェックは、こちらから ↓ ↓ ↓
頭痛のタイプがわかったら
について見ていきましょう!
血管の拡張により起きる「片頭痛」の症状と対処法
慢性頭痛としてよく知られているのが、片頭痛。
片頭痛患者は男性よりも女性の方が多く、特に30歳女性の約20%は片頭痛持ちと言われています。
片頭痛の症状
・頭の片側のこめかみから目にかけて、ときには両側や後頭部までもズキンズキンという脈打つような痛み
・吐き気を伴う頭痛
・光をまぶしく感じる
・音に敏感になる
・生あくびが出やすくなる
・空腹感やイライラ感がつのる
・手足の麻痺
・頭痛の前兆として、目の前にキラキラした光が出現して視野がぼやける「閃輝暗点(せんきあんてん)」という症状が現れる
片頭痛の原因
・血管の周囲が神経原性炎症を起こしている
・血管が異常に拡張する
・高血圧
片頭痛の誘因となるもの
食品による誘因 | ・肉、ソーセージ
・乳製品 ・コーヒー、紅茶、ワイン ・チョコレート ・チーズ ・かんきつ類 ・ナッツ類 ・中華料理 |
状態による誘因 | ・空腹、食事を抜く
・寝すぎ、寝不足 ・月経前、月経中 ・目、鼻、歯などの疾患 ・アレルギー ・ストレス |
外部要因による誘因 | ・経口避妊薬
・光 ・音 ・天候や気圧の変化 ・季節の変わり目 |
その他 | ・買い物
・運動 |
片頭痛におけるマスク頭痛、マスク肩こりの対処法
マスク内の温かい空気を吸い込むと血管が広がり、片頭痛を悪化させる可能性が指摘されています。
また、緊張型頭痛と共通して
・マスク着用をわずらわしく思う心理的苦痛
・表情が乏しくなることで顔の筋肉のこりが強まる
・歯ぎしりや食いしばりが誘発される
など、さまざまな要因で頭痛が起きることが考えられます。
対処法としては
・痛むところを抑えたり、マッサージする
・頭を冷やす、または温める
・冷たい飲み物を飲む
・生あくびや空腹感などの予兆があったときは、早めに薬を飲む
など、自分にあった頭痛を和らげる方法を行うことです。
しかし、それでも頭痛が取れない場合は
が大事。
暗い部屋で横たわり、眠ってしまうことが片頭痛には一番良いとされています。
筋肉のこりから引き起こされる「緊張型頭痛」の症状と対処法
実は慢性頭痛で一番多いのが、緊張型頭痛。
片頭痛よりも緊張型頭痛の方が多いのです。
緊張型頭痛の症状
・後頭部から首筋にかけて、または頭全体が重苦しい感じや頭をベルトでグーッと締めつけられているような圧迫感
・漠然とした頭の鈍重感が、1日中持続する傾向がある
・片頭痛よりも痛みの程度は軽く、ズキズキする痛みや寝込むほどの強い痛みではない
・動いても痛みは強くならず、通常は光・音過敏や吐き気もない
・身体のだるさやめまい、肩こりや目の疲れを伴うことが多い
緊張型頭痛の原因
・肩こり、首のこり、目の疲れなどから引き起こされる
緊張型頭痛の誘因となるもの
仕事による誘因 | ・デスクワークで長時間、前かがみの姿勢でいる
・パソコン画面を長く見続ける |
目の疲れによる誘因 | ・度の合わないメガネをかけている
・暗いところでの読書 ・ゲームのし過ぎ |
精神的要因による誘因 | ・職場の人間関係
・家族の問題 ・精神的なストレス ・精神的な緊張 |
緊張型頭痛におけるマスク頭痛、マスク肩こりの対処法
マスクの長時間着用では、耳を引っ張る圧がかかって肩の筋肉がこり、緊張型頭痛を引き起こすことが考えられます。
対処法としては
・ストレッチや体操、マッサージを行う
・外の空気を吸うなど気分転換を図る
・ゆっくり入浴する
といった
のが第一です。
ストレッチでは
・両肩をすぼめて落とす
・首を前後左右に動かす
・しっかり笑って顔をほぐす
などの方法が推奨されています。
YouTubeでは、頭痛のための様々なストレッチ・マッサージ法があります。
【 動画引用:YouTube動画 整体師タナちゃんねる「【簡単】頭痛を15秒で治すマッサージ」より】
【動画引用:YouTube動画 更年期ケアの「ちぇぶらチャンネル」「 片頭痛を和らげるツボ|ズキンズキンと痛む頭痛がつらい時に押してみて(更年期症状緩和のケア)」より】
【動画引用:YouTube動画 和泉市の整体「きもと整骨院」「緊張型頭痛の治し方 ストレッチ法 和泉市の整体『きもと整骨院』」より】
自分の頭痛のタイプを知り、自分にあった頭痛を和らげる方法を見つけて行う。
これがマスク頭痛、マスク肩こりだけではなく、慢性頭痛にも効果のある対処法となります。
マスク頭痛やマスク肩こりは、今後ますます増えていくことが予想されます。
頭痛だけに止まらず、マスクひもを長時間、耳にひっかけておくことで起きる耳の痛みなどもあります。
・屋外で、3密やソーシャルディスタンスが確保できている
・パーソナルスペースが確保されている
など、マスクを付けなくても安全な場所では、適宜マスクを外すということも対処法の一つになります。
新型コロナ禍では、マスク着用の感染対策が第一です。
その上で
・マスクを耳かけタイプではなく、後頭部ホールドタイプにする
・マスクを付けなくても安全な場所では、適宜マスクを外す
・頭痛タイプに応じた対処法を実践する
などの
を行っていきましょう。
頭痛持ちの人が、日々快適に過ごせることを祈っております。
【参考、引用】
【福井新聞「マスクで肩こり、頭痛…専門家に聞く コロナ防止で手放せず」】
【総合南東北病院「困った頭痛・危ない頭痛~あなたの頭痛はどのタイプ?~」】
【BUFFERIN「痛み解決ナビ 症状から頭痛タイプを知る」】
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