低価格ステーキ店「ペッパーランチ」や「いきなりステーキ」を主力に、フードサービス業を展開するペッパーフードサービス。
いきなりステーキといえば、昨年、2020年12月に客の来店を願う言葉がつづられた一瀬社長直筆の「お願い」が、全店に張り紙されたことで知った方も多いでしょう。
2013年末の1号店開業以来、急成長を続けていたいきなりステーキ。
勢いに陰りが見えたのは2018年の4月から。
既存店売上高は前年同月比マイナスを続け、2019年の10月には41.4%減までに拡大してしまいました。
一瀬社長の切実なる想いをお客様へお伝えするために。
「社長からのお願い」の張り紙は、起死回生の一手だったのか?
客足が遠のいている苦境の吐露は、芳しくない業績の表れとも。
そんなニュースを、みなさんご覧になっていたことでしょう。
2019年の夏頃だったと思います。
私の地元に、いきなりステーキが開店しました。
60代後半の母親が、ステーキ食べに行きたいというものですから行ってみました。
通常のステーキ店とは違うシステムで、最初は面食らいましたが、味は本物でボリュームも満足。
それに、60代後半の母親でさえ食べられる肉の柔らかさ。
「また行きたいと思う店」と感じた矢先の出来事で、正直ビックリしました。
私個人としては、一瀬社長のことをメディアやゲームで登場していて知っており、是非ともいきなりステーキには頑張ってほしいと思っていました。
そんな矢先。
「悪いことは重なる」とは、このことなのか!?
新型コロナウイルスの影響です。
新型コロナウイルスの猛威が、全世界の経済に大打撃を与えることに。
中小企業や飲食店では、悲しいかな倒産が相次ぎました。
最近では、東証一部企業のレナウンが民事再生法の適用を東京地裁に申し立てたことも、記憶に新しい出来事です。
苦しい状況が続く中、外食産業に明るい光を指す出来事が!
政府が5月25日に東京都など5都道県への緊急事態宣言を解除。
約7週間ぶりに全面解除となったことを受け、5月26日に、暗雲立ち込めた外食大手の株価が、待ってましたと上昇に転じました。
5月26日時点の外食大手主要銘柄は以下のとおり
番号 銘柄名称 株価 前日比 2705 大戸屋ホールディングス 2,288.0 +154.0(+7.22%) 2764 ひらまつ 214.0 +42.0(+24.42%) 3053 ペッパーフードサービス 629.0 +100.0(+18.90%) 3197 すかいらーくホールディングス 1,769.0 +52.0(+3.03%) 8179 ロイヤルホールディングス 2,021.0 +97.0(+5.04%) 【引用元:みんなの株式より】
いきなりステーキを主力に展開するペッパーフードサービスの株価が5月26日、買い気配から急伸し、一時ストップ高の629円(前日比100円高)で買われるようになりました。
このニュースは、外食産業への明るい兆しとともに、期待の表れでもあります。
その中でも、私が特に期待しているのがいきなりステーキです。
2013年12月の銀座1号店出店以降、約6年で約500店舗を構えるまで急成長を遂げます。
しかし、この急成長があだとなりました。
これに追い打ちをかけた、新型コロナショック。
不運を重ねながらも倒産はしなかった、いきなりステーキ。
人情味あふれる名物社長、一瀬邦夫氏とはどんな人なのでしょうか?
ゲームにも実名で登場する一瀬社長の人柄とは?
『JUDGE EYES:死神の遺言』は、PS4ソフトとして、2018年12月13日にセガゲームスより発売されました。
通称『キムタクが如く』といわれ、龍が如くの製作陣が関わっており、木村拓哉氏が主人公の八神を務めるとあって話題に。
ゲームの世界で、体力を回復するために飲食店等で食事をする仕様になっているのですが、その一つにいきなりステーキがあります。
しかも、社長自ら出演し、いきなりステーキの想いを語っております。
【ジャッジアイズ】八神、いきなり!ステーキの社長と出会う【フレンドイベント#3】
【引用元:AJゲームズより】
いきなりステーキの店先に現れる、一瀬邦夫社長。
八神との会話の中でみられる、社長の人柄とは?
お客様は、我々の「審査員」
ゲーム内では、店先に立っては主人公の八神と会話している一瀬社長。
現実でも、時間が許す限り店舗に足を運び、アルバイトを含めて従業員一人ひとりの顔を覚えて、時には厳しい指摘もするという。
これは、本気で従業員の成長を願い、お客様を喜ばせたいという考えから。
いきなりステーキでは
をしています。
お客様は、我々の「審査員」ということを常に考える。
社長、自らが店先でお客様からの聞き込みを実践している姿からみても、努力をされていることがわかるエピソードです。
ビジネスにおける「勝者」とは、お客様を勝たせる人
これは、一瀬社長の「原価率が高くても、お客様が喜んでくれて大勢来たら利益は出る」という考えに基づいています。
何よりも大事なのは、顧客満足度。
マーケティングでは基本となる、消費者視点をもった社長といえる一瀬氏。
世の中は、まずお客様を勝たせることで、自分も勝つようにできているという。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの危機を救った伝説のマーケター、森岡 毅氏も消費者視点を持ち、幾多の困難を乗り切って来ました。
同じ消費者視点を持つ一瀬社長だからこそ、いきなりステーキに立ちはだかる困難を乗り切ってくれると私は信じています。
”こそ”の置き所
治まるもこそ、乱るるもこそ
”こそ”という二文字。
自分”こそ”であってはいけない。
”こそ”は、相手につけるもの。
あなた”こそ”、みなさん”こそ”。
そうやって、みなさんに感謝する気持ちを持たなくてはダメ。
”こそ”の置き所を間違っちゃいけない。
このエピソードは、しんみりと心に響く言葉です。
物事は、何でも自分主導で考えたくなるもの。
それを、自分主導で見るのではなく、相手のことを考え、感謝するための魔法の二文字”こそ”。
お客様のことを大事に考え、従業員の夢の実現や幸福追求のために。
みんなに幸せになってほしい。
人として大きく成長してほしい。
一瀬社長の考えは、「他人の幸福を追求してこそ、自分自身の幸福につながる」というもの。
あなた”こそ”、みなさん”こそ”
という”こそ”の置き所には、他人の幸福を追求する社長の想いが詰まった言葉だったのです。
時には弱さを見せたっていいじゃないか。人間だもの!
冒頭でも触れましたが、2019年12月に一瀬社長が直筆したメッセージが張り出されたことで話題になった「社長からのお願い」の張り紙。
Twitter上では
というメッセージが寄せられており、大半はマイナスのイメージで受け止められてしまいました。
中には「非常識」「無能」「社長ご乱心か?」などといった辛辣な意見も。
「怪文書」とも言われていたみたいですね。
元々、一瀬社長はコック出身。
職人であり、経営畑出身者ではないのです。
1970年に独立して、自分の店をもってから経営のことを勉強。
2006年当時、史上最年長の64歳にして東証マザーズへの株式上場を果たした苦労人。
2019年12月の張り紙時には、社長77歳ですよ!
そもそも、みなさんは張り紙の内容を見たことはありますか?
張り紙には、どんなことが書かれていたのか。
原文を見ていきましょう。
【2019年12月11日頃、店頭に張り出された直筆メッセージ】
従業員 皆元気良く笑顔でお迎えいたします
いきなりステーキは日本初の格安高級牛肉の厚切りステーキを気軽に召しあがれる食文化を発明、大繁盛させて頂きました。
今では店舗の急拡大により、いつでも、どこでも、いきなりステーキを食べることができるようになりました。
しかし、お客様のご来店が減少しております。
このままではお近くの店を閉めることになります。
従業員一同は明るく元気に頑張っております。
お店も皆様のご希望にお応えしてほぼ全店を着席できるようにしました。
メニューも定量化150g、200gからでも注文できオーダーカットも選べます。
創業者一瀬邦夫からのお願いです。
ぜひ皆様のご来店を心よりお待ちしております。
はじめてのご来店のお客様へ
日本では厚切りステーキを食する文化はなかったですね。
いきなりステーキが発進しました。
勇気を出してドアを開けて下さい。
オーダーは簡単です。
感動の初体験がやみつきになります。
一瀬社長のことを知らない方が見ると「社長のクセにこんな張り紙直筆して・・・」という見方なのでしょう。
社長の人柄は先に説明したとおり、人情味あふれる昔ながらの人。
恥を忍んでまでこの危機を乗り越えたいと思ったのは、社員みんなの父親として、従業員のことを守りたいと思ってのことだったのではないでしょうか?
社員という子どもの危機に、親というのは気が動転してしまう。
なんとかしてあげなくては。
そんな切実なる子を思う親の心情からの行動だったのではないかと、勝手に想像してしまいます。
子どものために、恥をさらしてまで全国民にお願いする親なんて・・・
立派じゃないですか!(涙)
日本人には弱みを見せることは悪という、暗黙の了解みたいなものがあるように思います。
しかも、弱みを見せるとSNSを使い攻撃してくるヤカラもいます。
つい最近も、顔がわからないからと有名人をSNSで誹謗中傷し、問題になったニュースは、みなさんもご存知でしょう。
一瀬社長は直筆で、いきなりステーキの現状を恥を忍んでまで勇気をもって訴えた。
これは悪いことなのでしょうか?
誹謗中傷されるべきものなのでしょうか?
顔を出さずに、誹謗中傷している人々の方が、勇気のない無責任な行動なのではと私は思います。
逆に弱みを見せるほど、人情味あふれる社長はいないと私は評価します。
今回、外食産業の株価上昇のニュースは、今後の期待もあってのこと。
消費者視点を持つ一瀬社長には、是非ともこの危機を乗り切ってほしいと、一ファンとして思います。
そういえば、同じ消費者視点を持つ伝説のマーケターである森岡 毅氏は、独立してマーケティングの精鋭集団「刀」を設立し、丸亀製麺もユニバーサル・スタジオ・ジャパンと同じくV字回復させました。
消費者視点を持つ一瀬社長と伝説のマーケター森岡氏がタッグを組んだら、最強じゃね?
と勝手に思っちゃいました。
どうなるのかは、今後のいきなりステーキに期待ですね!
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