ヌメ革で作られた革製品であれば、経年変化が楽しめます。
よく革製品を扱うサイトを見てみると、「経年変化」という言葉が相次ぎます。
「革といえば経年変化」
とまでいう人もいるくらいです。
この「経年変化」って何のことなのでしょう?
あなたならどう思いますか?
その通りではあるんですがね・・・
ということについて、今回は話していきます。
経年変化と経年劣化の違い
不動産用語で「経年劣化」という言葉があります。
「年月が経てば経つほど、品質が低下していってしまうこと」を表します。
経年劣化は物質である以上、避けて通れない現象であります。
人間にも経年劣化という言葉は使われています。
よくネットで、アイドルの若い頃の写真と現代の容姿を比べて「劣化したなぁ~」という人、いらっしゃるじゃないですか。
そのアイドルにとっては「余計なお世話だよ!あんたらに言われたくないわっ!」っていうことなんですけどね(笑)
経年劣化は誰しも否めないのですが、そのことに対してきちんと対応しているかどうか。
ケアをしているかどうかなんですね。
美容に詳しい人は聞いたことのあるエイジングケア。
このエイジングとは、人間でいうと老化を指します。
エイジングケアとは「老化に対するケア」ということになります。
老化に抵抗、対抗するという意味で「アンチエイジング」という言葉も使われます。
エイジングケアやアンチエイジングに取り組まれている人って、年を重ねても気品に満ちていたり、若く見えたりするじゃないですか。
カッコイイ年の重ね方といいいますかね。
それが「経年変化」と私は思います。
率直にいうと、こういう意味ですよね。
ただし、経年変化するには人間の美容にも通ずる「日々のケア」が必要になります。
これは、革製品にもいえることです。
革製品は油分を必要とします。
革靴を磨いたことがある人ならピンッときますよね。
これは革靴に限ったことではなく、革ジャンでも革財布でも革製品すべてに油分が必要です。
人間の皮膚もある程度の油分は必要ですもんね。
革製品を毎日使い、日々丁寧なケアをしてあげると経年変化を遂げます。
その深い味のある色合いは、高級感や気品を漂わせるほど。
これが革を育てた末に起こる経年変化なんですね。
丁寧なエイジングは新品を上回る
革製品で経年変化を楽しむなら「タンニン鞣しのヌメ革」をオススメしています。
最初は白っぽい色をしていますが、経年変化をすると深い茶色に変色します。
革用語のエイジングとは
「鞣剤や革製品を一定期間放置することによって穏やかな化学変化や物理的変化を生じさせること」
をいいます。
【出典:皮革用語辞典(一般社団法人 日本皮革産業連合会)より】
タンニン鞣しのヌメ革の場合、加脂剤が徐々に酸化され、酸化生成物およびそれらとタンニン分子や革の化学反応によって濃色化し、味わい深い革になります。
丁寧に革に油分を与えてケアしてあげることで、新品の頃の色とは違う、気品あふれる革本来の色が顔を出します。
革製品愛好家は、この色を出すために毎日使い続けているわけなんですね。
まとめ
革製品を育てるのは、革好きにとって、この上ない楽しみです。
毎日使い続け、ケアをすることによってのみ得られる気品漂う革製品。
みなさんもチャレンジしてみませんか?
経年変化を。
物を大切にする心も育めますよ~♪
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