今日は、昨日の
にて記事UPしました製作手順
の続きになります製作手順⑦からご紹介します。
製作手順⓪~④については
をそれぞれご参照ください。
メインとなる製作手順(続きから)と使用道具
前回の
の続きから、製作手順と使用道具について説明します。
⑦ディバイダーで糸縫い用ガイド線を引き、ヒシ目打ちと革槌等を使用し革に糸縫い用の穴をあけていく
【TAIGA所有 協進エルのディバイダー】
【TAIGA所有 クラフト社の4本・2本・1本ヒシ目打ち 巾2.5mm】
【TAIGA所有 クラフト社の革槌 9オンス】
本日の製作手順は、革同士の貼り合わせが終わり、いよいよレザークラフトの醍醐味ともいえる手縫い作業の工程へと進んでいきます。
おことわり
以前にも少し触れておりましたが、本来、革同士を貼り合わせる前に
などのコバ仕上げ剤を使用し「ガラス板」などで床面を磨く作業があります。
また、革の縁を「へり落とし」という工具を使いへりを落としたら、こちらも
などのコバ仕上げ剤を使用し「スリッカー」などで革の縁を磨く「コバ磨き」「コバ処理」といわれる作業を行います。
レザークラフターによっては
という人もいます。
「レザーラッカー」などを使用し、革銀面をコーティングすることも本来の製作手順では必要になります。
について紹介しているため、本来行うべき手順を一部TAIGAの独断と偏見で省いております。
近日、私がサンプル作品を作る際の製作工程をブログにUPしていく予定です。
その時に「床磨き」や「コバ磨き」を含めた製作工程をご紹介しますので、お楽しみに~♪
さて、それではヒシ目打ちと革槌等を使った手縫いに必要な、糸縫い用の穴をあけていく手順に進んでいきます。
ディバイダー
その前に、以前「のりしろ線」を罫書くのに使用した「ディバイダー」の出番が再びやってきました!
今度は糸縫い用ガイド線を引くためにディバイダーが活躍します。
ディバイダーの使用方法は「のりしろ線」を引いた時と同様で
です。
初心者の方だと0.3mmの巾では、ヒシ目打ちを打ちこむ際に失敗する可能性が高いので、0.5mm巾で糸縫い用ガイド線を引いた方が無難です。
私は今でも、ディバイダー0.5mm巾にて「ぬいしろ線」や「糸縫い用ガイド線」を引いています。
糸縫い用ガイド線を引き終わったら、ヒシ目打ちと革槌等の出番です。
ヒシ目打ちは「菱目打ち」とも書き、菱型の穴をあけるための目打ちです。
革槌等はヒシ目打ちを革に打ち込む際に使用するいわゆるトンカチです。
ヒシ目打ち(菱目打ち)
私が主に使用するのは、ヒシ目打ちの巾間隔が2.5mmの
です。
ヒシ目打ちもメーカーによって菱目の数や巾間隔が違いますので、自分が作りたい作品の大きさ等によって使い分けるのが良いです。
私が持っているヒシ目打ちは写真掲載の巾2.5mmの4本・2本・1本ヒシ目打ちの他に、巾2.0mmの4本・2本・1本ヒシ目打ちがあります。
私的には、この6つのヒシ目打ちで事足りています。
ヒシ目打ちを代用するには、定規と目打ち(100均等で購入可)で代用できますが、目打ちを打ちこむ間隔を定規でその都度測っていかなければならず、大変です。
レザークラフトを趣味にするのであれば、ヒシ目打ちの購入をオススメします。
革槌等
次は革槌等についてです。
私が使用しているのは今現在、革でできた槌を使っております。
昔は木槌を使っておりましたが、あるレザークラフターの方のYoutube動画で革槌を使っているのを見て欲しくなり、購入しちゃいました。
はい!
私、何でも恰好から入るタイプなんで(笑)
恰好から入るタイプなんで、道具等を収集したらそれに満足してしまい、実際に行わないという趣味が今までいくつあったことか…
すみません。
脱線しましたね(笑)
革槌等としているのは、金槌やゴム槌等100均等で購入できるもので代用できるからです。
できれば重さのある方が、ヒシ目打ちを革に打ち込む際やりやすくなります。
ヒシ目打ちを打ちこむ際の注意事項
ヒシ目打ちを打ち込む際には
ことから始めます。
ヒシ目打ち打ち込み用跡をつけていくと、最後の跡が他の跡の巾間隔と違うことがあるので、だいたい巾を均等にするように打ち込み用跡のピッチを調整する必要があります。
ヒシ目打ち打ち込み用跡をつけ終えたら、革槌等を使いヒシ目打ちを革に打ち込んでいきます。
この時、革に対してヒシ目打ちは垂直に打ち込まなければならず、ズレてしまうと糸縫い用ガイド線からずれて菱目の穴があいてしまうため、注意と集中力が必要です。
ヒシ目打ちをまっすぐに打ち込んでいくコツは
ことです。
菱目穴1つ分をヒシ目打ち1本目にかけなが打ち込んでいくことで、まっすぐな菱目の穴があいていきます。
糸縫いに必要な部分まで菱目穴をあけたら、いよいよ手縫い作業に入りますよ~♪
⑧手縫い針に糸を通し、穴をあけた菱目穴に沿って縫っていく
【TAIGA所有 協進エルの手縫い針 太とダイソーのライター】
【TAIGA所有 クラフト社のシニュー糸】
さぁ、レザークラフトの醍醐味である手縫い作業がやってきました!
手縫い針は、レザークラフト専用のものを使った方が良いです。
100均の手縫い針だと糸を通す穴が狭くて大変なのと、折れやすいからです。
レザークラフト専用の手縫い針を使っていても、手縫いする革が厚くなっていると折れやすいです。
糸についても、レザークラフト専用のロウ引き糸を購入した方が、初心者の方にはやりやすいです。
麻糸などを購入し、糸へのロウ塗りができる方であれば、あらかじめロウ引きの糸を買う必要はありませんが、糸へのロウ引きは少々大変ですので、私はあらかじめロウが塗ってあるロウ引き糸しか使用しておりません。
なお、普段使用しているのは、写真掲載のシニュー糸をです。
糸の耐久性が強く、付着しているロウを布等で拭く作業もなく行えるからです。
通常、ロウ引き糸でも自分でロウを塗っても、付着したロウを布等で拭く作業があります。
これをしないと糸部分がベタベタするためです。
私が使用しているシニュー糸は、ロウを拭く作業を省くことができるのと、長さが結構あるのでお得に使用できることから使っております。
シニュー糸によっては、べたつきがあるものもありますので、その際は拭き作業をしております。
写真掲載の針刺しと糸切ばさみとライターは、どちらもダイソー商品を使用しております。
ライターは手縫い完了後、糸切ばさみで切った糸の切断面にライターの火を当てて、糸を処理する時に使用します。
手縫い針に糸を通す
普通の手縫い針に糸を通すと、結構大変ですよね。
糸を舐めて、手縫い針の穴に糸を通す。
なかなか穴に糸が通せず、やきもきした経験はありませんか?
その点、レザークラフトの手縫い針に糸を通すのは比較的簡単に行うことが出来ますが、通常の手縫いと違い、手縫い針を2本使用するのがレザークラフトの手縫いになります。
レザークラフトで使用する糸は
長く切ります。
結構長めに糸は切っておく必要があります。
そして糸の左右両端に手縫い用針を両端分通すため、2本の手縫い針が必要となるのです。
いよいよ手縫い作業
さぁ!
いよいよ手縫い作業ですよ~♪
まずは、スタンダードな直線縫いを覚えることが最初です。
私は、作品を作る前に革の端切れを使い、手縫いの練習をしました。
端切れにヒシ目打ちで糸縫い用の穴をあけて、手縫いの練習。
結構、大事です。
手縫いは集中力が大事で、集中力が欠けると
といったことがあるため、集中して行うことが大事です。
縫い方の基本を練習することで覚えることができ、縫い終わり後の糸の始末も練習できます。
TAIGA流、糸の始末方法については
※ロウ引き糸なので、ライターの火でとけます
TAIGA流、糸の始末方法で一番のポイントは
のではなく
ことです。
ライターを当てたすぐ直後は、糸がとけた状態になっており、すぐに押し付けてしまうと、とけた糸が伸びてしまい、糸の始末面が汚くなってしまいます。
約2秒待つことで、とけた糸がライターの底で革に押し付けられる際の広がりを最小限に抑えることができます。
ただし待ちすぎると、とけた糸が固まってしまい、きちんと糸が始末できなくなってしまうため、約2秒が一番良い待ち時間です。
手縫いも、糸の始末も練習があってからこそ、できるようになります。
みなさん、お疲れさまでした。
レザークラフト初心者向け製作手順は、これまでご紹介しました製作手順⓪~⑧までが基本となる手順です。
この基本さえ押されれば、あとは自分のやる気次第で、その他のレザークラフト工程も楽しんで行うことができるはず。
レザークラフトが趣味になるかどうかの登竜門は、手縫いにあるといっても良いと私は思います。
いろいろな可能性が広がるレザークラフトの世界をぜひ、お楽しみください!
おまけ
前回までに問題を出しておりました、私が作っているサンプルの答えは「長財布」が正解です!
正解された方!
おめでとうございます!
正解したからといって、特になにもないのですがね(笑)
サンプル作って、カード入れの形状が気に入らない部分があったため、サンプル2つ目を作っていきます。
その際の製作工程を、今後ブログにてUPしていきますので、お楽しみに~♪
コメント