あなたは呪いの存在を信じますか?
「いきなり何?」と思われるかもしれません。
「呪いなんて信じていないよ、そんなの」
と思っていても、いつの間にか呪いにかかっていた。
それが鬱病などの心の病。
この頃、著名人の方のショッキングなニュースが続いております。
このようなニュースが続くと引き込まれてしまう方も、悲しいかな中にはいらっしゃいます。
これも一種の呪い。
呪いの原因は何か?
呪いから逃れるためには、どうすればいいのか?
今回は昔の私向けに教えたい内容でお送りします。
呪いの原因
呪いの原因は、実は簡単なものなんです。
「呪うためには儀式的なものをしなきゃならないんでしょ?」と思われるかもしれません。
イメージ的には、丑の刻参りみたいなものを頭に浮かぶのでしょうかね。
今、鬱病などの心の病になっている方は、儀式的な呪いを受けたのでしょうか?
「丑の刻参りの呪いを受けて鬱病になった」という人の方が、圧倒的に少ないですよね。
呪うには儀式的なものなんかいらないんです。
『言葉』で人を呪うことができ、『思考』がその呪いを増幅させてしまうんです。
だから呪いの原因は
なんですよね。
言葉は、意思の疎通やコミュニケーションをとる際に重要なものです。
人から言われたことだったり、ニュースで流れてくる情報であったり、小説の文字であったり。
言葉一つで、私たちは一喜一憂してしまいます。
何かしらの言葉を受けてそれについて考え、行動や感情にうながされる。
これが呪いのメカニズムなんです。
では、異国の地で理解不能な原住民の言葉をかけられたとしたらどうでしょうか?
何を言われているのかわからず、困惑はするでしょう。
しかし、言葉が通じないから呪いは不成立となります。
例として「おまえはダメ人間だ」と親に言われたとしましょう。
親「おまえはダメ人間だ」
↓
自分:親からダメな人間と言われた。腹が立つ!絶対に見返してやる!
親「おまえはダメな人間だ」
↓
自分:この頃、何をやっても失敗続き。やっぱり自分はダメな人間なんだ…
あなたは呪いにかからない人ですか、それともかかる人ですか?
なぜ呪われる人とそうでない人に分かれるのかを、次から見ていきましょう。
なぜ呪われるのか?
ビジネスの勉強をすると、心理学に行きつきます。
心理学について勉強すると、様々なものに心理学が応用されていることに気づきます。
実は呪いにも、心理学に通じる数多くのテクニックが使われているのです。
短いフレーズの言葉の方が頭に残り、繰り返し反復する
「おまえは、お茶出しでは茶碗ひっくり返すし、仕事は誰よりも遅いし。ほんとイイトコないな。」
「おまえは、ドジでのろまな亀だ!」
どちらの言葉が頭に残りやすいでしょうか?
「おまえは、ドジでのろまな亀だ!」の方が残りやすいと思います。
もしくは、最初の言葉の一文「ほんとイイトコないな」が残りやすいと言う人もいるでしょう。
人間は断片的であり、かつ刺激的な「ワンフレーズ」に洗脳されやすい特徴があります。
ビジネスシーンでよく使われる「キャッチコピー」などもそうです。
北海道発祥のニトリ。
『お、ねだん以上。ニトリ』というキャッチコピーは頭に残りやすく、ニトリを見るたび思い出されるという一種の呪いにかかっています。
簡単かつ頭に残りやすい言葉だと、頭の中にも繰り返し反復されやすい。
そのため呪いにかかりやすくなってしまいます。
引きこもりがちになり、不都合な情報を遮断する
密室に閉じ込めて商売する悪徳商法が流行った時期があります。
一種の洗脳なのですが、鬱病の人が言葉の呪いにかかるメカニズムにも似通ったものがあります。
それが、引きこもりがちになることです。
対人恐怖に陥り、引きこもりがちに。
そして、頭の中では呪いが発動しているから、呪いを解いてしまう「不都合な情報」は遮断してしまいます。
自分が置かれている状況と同じような人に共感を覚えるようになり、少しでもプラス思考の人を見ると否定したくなります。
対人恐怖なのに、SNSでは繋がりたいという気持ち。
一見矛盾しているように見えますが心理学的に説明がつき「自己承認欲求を満たすため」というのが多いです。
私も病気が酷い時、対人恐怖で休職し引きこもっているにも関わらずSNSを始めました。
だから気持ちはわかります。
SNSも使い方によっては勇気づけられ、心の病に打ち勝つきっかけとなることもあります。
ただし使い方を間違えると呪いを増幅しかねないこともあるので、十分注意が必要です。
恐怖や痛みを与え、解放することを繰り返す
呪いは、洗脳に通じるものがあります。
例えば毒親から「おまえはダメな人間だ」と言われ、ずっとけなされ続けてきました。
その親から「だから親の目が届くところで生活しなさい。面倒見てやるから安心しなさい。」なんて言われ続けたら。
親と子の共依存の完成ですよね。
嫌なことだったり、苦痛のことから一気に解放される。
それを繰り返されると、洗脳と同じように呪いは強くかかってきます。
自傷行為を続ける人は、このパターンに陥っている可能性があります。
自傷行為は直ちにやめ、違う解決方法を探す必要があります。
自分を傷つける行為は、根本的な原因を全く解決していません。
傷つけるだけムダであり、自分の身体が損をしています。
あなたがやるべきは、呪いを解くこと。
「呪いなんか解けないよ」と思った方。
あなたは最初、呪いなんか信じないと言っていましたよね。
それが「呪いなんか解けないよ」と考えが変わってしまっている。
人間は考えを変えると、良くもなり悪くもなるのです。
それを利用して、呪われている状態から逃れましょう。
呪われている状態から逃れる3つの方法
洗脳されている人や、呪われている人の共通点。
それは「思考の視野が狭くなっている」ことにあります。
呪われている人はマイナス思考に侵され、少しでも幸せそうだったりプラス思考の人を見ると否定や反発感が生じます。
その否定や反発感の向ける先を変えるだけで、あなたは変われるのです。
① マイナス思考の自分に疑問や否定、反発感を持つ
ここで、冒頭の「呪いにかからない人とかかる人の思考」について、もう一度ご覧ください。
親「おまえはダメ人間だ」
↓
自分:親からダメな人間と言われた。腹が立つ!絶対に見返してやる!
親「おまえはダメな人間だ」
↓
自分:この頃、何をやっても失敗続き。やっぱり自分はダメな人間なんだ…
呪いにかからない人の思考では、親から言われた言葉に対して否定や反発感をむき出しにしています。
対して、呪いにかかる人は出来事と紐づけて肯定しています。
鬱病や統合失調症の人は、自分の置かれている状況をあらゆる現象と紐づけて肯定してしまう傾向にあります。
これも一種の呪いです。
紐づけは侮れなく、その紐づけた証拠がより強固に呪いを増幅させてしまいます。
呪われたあなたがすべきことは、マイナス思考を肯定するのではなく、否定や反発感を持つことです。
自分自身を否定してはいけません。
あくまでも、マイナス思考に対する否定です。
鬱病などの心の病は、マイナス思考が頭の中をグルグルめぐっています。
その思考に対して「腹が立つ!絶対に見返してやる!」という気持ちで、自分を客観視する癖をつけます。
そんなマイナス思考に侵されている自分に腹を立て、これは自分じゃない、絶対良くなるという気持ちを持つ癖をつける。
これも一種の洗脳ですが、自分が良くなるための洗脳なら大いに使ってください。
気持ちに余裕ができると、プラス思考を受け入れる肯定感もでてきます。
② あらゆる人の話を聞く
自分の殻に閉じこもってしまう傾向がある人にこそ、あらゆる人の話を聞くことが刺激となり、回復の兆候が見えてきます。
家族、友人・知人、医師、カウンセラーなど、あなたの話を聞いてくれる方が近くにいるなら、相談しましょう。
また、鬱病などの心の病を患った人が立ち直ったヒントを知りたいという理由でSNSを使うことは有効であります。
視野の狭い考え方から様々な人のつぶやきを見ることで勇気づけられる。
SNSの使い方として良い使い方です。
ただし、人によってはマイナス思考全開のツイートをバンバンする人もいます。
そういう人に流されないようにしなければいけませんし、そういう方もどこかで助けを求めています。
最初のうちは、そういう方のツイートを見るのが辛いようであれば、意識的に避けた方が自分のためです。
自分の呪いが弱まってきたら、そういうマイナス思考のツイートをする人の気持ちの支えになるコメントをしてあげることで、自分も相手も呪いから遠ざかるきっかけとなります。
まずは、自分自身を良くすることを優先しましょうね。
③ YouTuberから元気を分けてもらう
動画配信でメジャーなYouTube。
今ではたくさんのYouTuberが日々動画配信しています。
②のあらゆる人の話を聞くにも通じるのですが、同じ悩みをもった人が配信している動画や、ビジネスYouTuberの方でマインドを変えるための動画を見ることで、狭い視野だった自分の思考を打ち破るきっかけになることがあります。
その他にも、10年前私が鬱病を脱するきっかけとなったものが「お笑い芸人」の動画。
さまぁ~ずさんが好きで、さまぁ~ず関連の動画を片っ端から見倒しました。
そしたらある日、自分の笑い声でビックリしたのです。
YouTube動画もいろいろあるため、マイナス思考に引き込まれる動画はオススメしません。
笑ったり、ためになったり、自分を変えるきっかけになる動画をオススメします。
まとめ:呪いは存在するが、逃れることができる
呪い。
それは言葉で受け、自分自身で増幅してしまいます。
呪いを受けると視野が狭くなる。
引きこもりがちになり、不都合な情報は排除する。
負の連鎖が加速し、自己洗脳状態に陥る。
プラス思考の人は呪いにかかりづらく、マイナス思考の人がかかりやすいと言えるでしょう。
かかったとしても、呪われている状態から逃れることができます。
・マイナス思考の自分自身に否定や反発感を持つ
・あらゆる人の話を聞く
・YouTuberから元気をもらう
上記のうち2つは、スマホ時代の今では簡単にできます。
自分の思考に対しては「なぜ、なんで?」という疑問をぶつけてあげると、客観視がしやすくなります。
呪いは存在しますが、日頃から呪いから逃れる方法を実践することで、自分自身のプラス思考を増幅していきましょう。
呪いの一番の特効薬は、プラス思考なのですから。
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