みなさんは、この動画を見たことがありますか?
私のブログを毎日ご覧いただいているヘビーユーザーの方であれば、一度はご覧になったことがあるハズ。
あの世界的にも有名で大人気な、小坂大・・・
いえ、失礼💦
ピコ太郎さんを起用してのSDGs政府広報動画。
SDGsとはSustainable Development Goalsの略で、和訳すると「持続可能な開発目標」のことです。
持続可能な開発目標?
う~ん、わかんない・・・ |
SDGsを浸透させようと、タレントさんを起用し広報していることをご存知でしたでしょうか?
SDGsという4文字の言葉は聞いたことがあるものの、中身はさっぱり。
そんな方も多いことでしょう。
昨晩、ネットニュースを見ていたらSDGs関連のニュースが飛び込んできました。
本日2020年11月24日と25日の2日間、ヨーロッパの組織主催で、食品ロスに関するウェビナー(オンラインセッション)が開催されるというもの。
≫ Yahoo!ニュース『11月24・25日 食品ロス関連ウェビナー開催 EU9か国の食品ロス最新情報:SDGsレポ(47)』はこちら
SDGsと食品ロスの関係は、どこにあるのか?
日本における食品ロスへの取り組みとは?
今回は、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」について見ていきます。
【参考、引用:imacocollabo『SDGsとは?』より】
SDGsをわかりやすく
SDGsのことについて、わかりやすく説明してくれている動画がありましたので、ご紹介します。
SDGsという4文字を見て、SDガンダムを連想する人もいるとは驚きでした(笑)
言われてみると、確かに頭3文字がSDGですからね。
でも、SDGsと”s”が最後に付きます。
これは、Sustainable Development Goalsの「Goals」からきているんですね。
だからSDGS(エスディージーエス)という”S”が大文字表記ではなく、小文字のSDGs(エスディージーズ)表記ということがわかりました。
SDGsは2015年9月の国連サミットで採択され、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた17の目標(持続可能な開発目標)のことです。
動画ではSDGsの生まれた経緯について、このように解説しております。
来年この世界は、もっと良くなっていると思いますか?
5年後はどうですか?
10年後はどうですか?
テレビやインターネットなどで、世界で起きている様々な問題を見ると「本当に良くなるのかな?」っと、正直なところ思っています。
そして世界の問題になると、なにか他人事にも思えてしまいますよね。
この世界を良い方向に向けるにはどうしたらいいか?
それは世界で起きていることが自分ごとだと捉える人が、1人でも多く増える事だと思います。
そこで生まれたのがSDGsなんです。
SDGsは2015年9月に国連に加盟する全ての国の全会一致をもって採択された、誰1人取り残さない社会を実現するために2030年までに世界が取り組む17の目標です。
国連加盟国である日本も、2030年までに取り組むべき17の目標。
それがSDGsなんですね。
1.貧困をなくそう
あらゆる場所、あらゆる形態の貧困を終わらせる |
2.飢餓をゼロに
飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養の改善を実現し、持続可能な農業を促進する |
3.すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する |
4.質の高い教育をみんなに
すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する |
5.ジェンダー平等を実現しよう
ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを行う |
6.安全な水とトイレを世界中に
すべての人々の水と衛星の利用可能性と持続可能な管理を確保する |
7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに
すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的なエネルギーへのアクセスを確保する |
8.働きがいも 経済成長も
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する |
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
強靭(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る |
10.人や国の不平等をなくそう
国内および各国家間の不平等を是正する |
11.住み続けられるまちづくりを
包摂的で安全かつ強靭(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する |
12.つくる責任 つかう責任
持続可能な消費生産形態を確保する |
13.気候変動に具体的な対策を
気候変動及びその影響を削減するための緊急対策を講じる |
14.海の豊かさを守ろう
持続可能な開発のために、海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する |
15.陸の豊かさも守ろう
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する |
16.平和と公正をすべての人に
持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する |
17.パートナーシップで目標を達成しよう
持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する |
【出典:外務省 パンフレット『持続可能な開発目標(SDGs)と日本の取組(PDF)』より】
17の目標の中でも12番目の目標である「つくる責任 つかう責任」が今回のテーマです。
SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」
廃棄物を減らす努力や、食品ロスをどれだけなくすかへの目標がSDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」です。
日本では賞味期限間近品や旧パッケージ品、過剰生産品といった理由で処分対象となってしまう食料品。
賞味期限とは消費期限と違い、簡単にいうと「美味しく食べられる期限」のことを言います。
賞味期限が切れてしまうと味や品質の劣化は否めないものの、早めに食べれば健康上は問題ないという期限。
対して消費期限は、過ぎたら食べない方がよい期限。
賞味期限は、過ぎても1週間ほどなら大した問題なく食べられます。
私はお菓子食べる時に、わざとしけさせて食べた方が美味しいと感じるものについては、賞味期限が過ぎたあとに食べることがあります。
せんべい菓子を食べる時に、よくやりますね。
”ぬれせん”ならぬ、”しけせん”。
賞味期限が過ぎるまでは、黙って待つ!
熟成させるように、しけさせる。
あまりおススメはしませんけどね(笑)
それでお腹こわされても、私は責任取れませんのであしからず。
さて、日本では食べられるのに廃棄されている年間の食品ロス量は、平成28年度推計結果によると643万トン。
ウルトラマンなら身長約40m、体重は3万5千トンらしいので、なんとウルトラマン183.7人分!
ウルトラマンの単位って”人”でいいのか?
まぁ、それはおいといて・・・
東京スカイツリーの重さが約1万トンらしいので、東京スカイツリーが643個分。
東京スカイツリーの高さって、634mですもんね。
それが643個分。
【参考、引用:ニッポン放送『村田製作所PRESENTS 武井咲と柳田理科雄のラジオ空想科学研究所』より】
とてつもない大きさの食品ロス量であることがわかります。
しかも平成28年度の単年度だけでですよ!
廃棄コストだけでも年間2兆円になるといいます。
世界の飢餓で苦しんでいる人を助けるための食料援助量は320万トン。
その2倍以上が食品ロスとして廃棄されているという現実。
これは、大問題ですよ!
もったいないお化けが出るところの騒ぎじゃありません。
【参考、引用:junijuni『「junijuni」ってどんなサイト? 食品ロスの現状と対策』より】
食用として生産された農水産物のうち、3分の1ほどは消費されることなく廃棄されているといいます。
また、食品ロスの半数近くが家庭から出ているという日本の実情。
私たちも他人事ではないことがわかります。
もしも食品ロスが発生しなければ・・・
その分、飢餓で苦しんでいる人の手に行き渡るかもしれません。
また廃棄にかかる二酸化炭素などの温室効果ガスを減らし、環境の負担を減らせる可能性もあるのです。
SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」に取り組むだけで
● 2「飢餓をゼロに」
● 13「気候変動に具体的な対策を」
● 14「海の豊かさを守ろう」
● 15「陸の豊かさも守ろう」
● 17「パートナーシップで目標を達成しよう」
という、SDGsの他目標への取り組みにもつながるのです。
2030年までに小売や消費レベルで
として掲げられています。
※ サプライチェーン:製造業において原料調達から生産管理、物流、販売までの一連の流れを連続したシステムと捉えたときの名称
【参考、引用:gooddo『SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」達成のため食品ロスについて学ぼう』より】
日本における食品ロスへの取り組み
世界で起きていることを自分ごとだと捉える。
私たち一人ひとりが、できることから1つずつ。
食品ロスを減らせるように取り組む。
一人ひとり1つずつの取り組みが、やがて大きな渦となる。
「どうせ他の人がやってるようだから、私はいいや~」
では、いけません!
心理学の原理について書かれた世界的有名な本「影響力の武器」には
「どうせ他の人がやるだろうから・・・」
という判断で、悲しい事件が起きたことが記されています。
1964年3月にニューヨーク市のクイーンズ地区で発生した、ある殺人事件。
深夜、仕事帰りの20代女性が自宅を目前に殺害されてしまった。
30分以上の間、犯人に追いかけられて切り付けられているのを、アパートの窓際という安全なところから38名もの人が見ていたのにも関わらず、誰一人として警察を呼ばなかったというもの。
「他の誰かが、警察に通報するだろう」
「もう警察に通報しただろう」
そう皆が考えると、結局誰も通報しないという結果に。
この心理現象を「集合的無知」と言います。
SDGsの取り組みについても、同じことが言えます。
「誰かがやってるから、自分は・・・」ではなく
「誰かがやってるから、自分も!」でなければいけません。
じゃあ、私たち一人ひとりができることって何だろう?
食品ロスを出さない取り組みとしては、食品をムダにしないことが重要です。
✓ 普段から食べきれる量の食品、食材だけを買う
✓ 賞味期限間近のものでも廃棄しないで食べて消費する
✓ 買った食品、食材は必ず食べる
上記3つは当たり前のことですが、守られているでしょうか?
昔、ビックリマンチョコの問題がニュースになりましたよね。
シール欲しさに、お菓子は捨てるということが。
実はつい最近も、鬼滅の刃マンチョコで同じことが起こったばかり。
日本人ってホント、食のありがたさをわかっていない。
ぬるま湯につかり過ぎた人種なんだなと、悲しくなります。
まぁ一部の人が起こしたことではあるものの、なんとも嘆かわしい問題です。
食べないなら買うなよ!(怒)
ですよね。
SDGsのことを知ったみなさんは、そういうことはしないと信じております。
この食品・食材をムダにしない取り組みと同時並行で行わなければいけないのが、メーカーや小売店舗から出る「食べられるのに処分対象となってしまう食料品」への取り組みです。
現在は世界情勢的に、買い渋りや買い控えが多い状況。
店舗での購入も、以前のような賑わいはありません。
当然、店舗では賞味期限が近付いてきた商品は店頭から撤去・廃棄されることに。
賞味期限が残り少ないというだけで、処分対象になってしまうシステム。
これをどうにかしなければいけないと立ち上がったのが、企業がスポンサーや運営を行う「社会貢献型ショッピングサイト」です。
社会貢献型ショッピングサイトについては、こちらもあわせてご覧ください。
社会貢献型ショッピングサイトは
● メーカー
● 購入者
● 社会貢献型ショッピングサイト
● 社会貢献団体
の四者ともにメリットのある仕組み。
メーカーにとっては処分費用がかからないばかりか、社会貢献型ショッピングサイトに買い取ってもらえる。
購入者にとっては訳あり品・おつとめ品として、社会貢献型ショッピングサイトから安く購入できる。
社会貢献団体は購入者が購入した代金の一部を、社会貢献型ショッピングサイトから支援金として受け取れる。
社会貢献型ショッピングサイトはSDGsに協力している優良企業としてのブランド価値を上げることができ、PRにもなる。
このような社会貢献型ショッピングサイトの仕組みが
・ 賞味期限間近品
・ 旧パッケージ品
・ 過剰生産品
といった処分対象になってしまうシステムへ、一石を投じることになっております。
また、社会貢献型ショッピングサイトの利用により
● 2「飢餓をゼロに」
● 13「気候変動に具体的な対策を」
● 14「海の豊かさを守ろう」
● 15「陸の豊かさも守ろう」
● 17「パートナーシップで目標を達成しよう」
の5目標の他に
● 1「貧困をなくそう」
● 4「質の高い教育をみんなに」
上記、2目標の取り組みも追加となります。
SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」の取り組みだけで、SDGs17の目標のうち8目標への取り組みにつながるのです。
私たち一人ひとりができることを1つずつ。
「SDGsの取り組みを他の人がやってるから、私は・・・」ではなく
「SDGsの取り組みを他の人がやってるから、私も!」という気持ちで。
まずは、食品・食材をムダにしない取り組みから始めてみましょう!
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