うがい薬発言で波紋を広げ続けている大阪府知事。
過去記事
において
・イソジンうがいで、唾液によるPCR検査の陽性率が下がったということだけ
・口の中に含まれる新型コロナウイルスの量を短時間減らし、「飛沫による拡散を一時的に減らす」効果を期待するのには、イソジンうがいの効果は期待できる
という医師の解説をご紹介しました。
それから数日が経ち、各方面からバッシングを浴びている「うがい薬発言」。
新型コロナ対策の一つのヒントとして、一石を投じた大阪府知事発言が、やり玉にあげられる。
首長の発言が影響力を持つことはわかってはいることですが、検証結果を発表し実際の効果がどんなものかを検証するために、府民にもうがいの励行を呼び掛けたことが、こうも全国的に広がり大問題になるとは…
大阪府知事でさえ、思いもよらない出来事だったことでしょう。
新型コロナウイルスのニュースと言えば、連日新規感染者の記録更新がメインとなっている状態。
新型コロナウイルスに感染した人は、戦犯のような目で見られる世の中。
これは絶対におかしい!
確かに、何の対策もせずに人が集まるところに遊びに行って、感染するのであればまだしも。
仕事があって感染症対策しているにも関わらず、感染してしまう人の方が多いのに…
先日「新型コロナの特効薬はない」という旨の報道があった時は、それほど話題になりませんでした。
それが、大阪府知事の「うがい薬発言」については、バッシングの嵐に。
なんか、間違ってませんかね…
大阪府知事の発言の方が、希望を持てる発言なんですよ。
うがい薬発言を誤解して認識している人たちに。
今一度、うがい薬発言の趣旨を再認識していただきたいと思い、ブログ記事にしてみます。
ポビドンヨードを含むうがい薬は、予防薬でも治療薬でもない
8月4日に「イソジンうがい」の件について発表があった際、私はTVを見ておらず、TVを見ていた母親が「新型コロナにイソジンうがい薬がいいんだって」ということで、父親にうがい薬を買いに行くのを頼んだという出来事がありました。
TV番組での大阪府知事発言が、どのように編集されて報道されたものかはわかりませんが、母親には「新型コロナ対策=イソジンうがい薬」という図式が出来上がっておりました。
北海道の市街地近郊にある小さな街。
近くのドラッグストアにニュース報道後買いに行ったものの、1件目ではすでに売り切れ。
2件目でやっとイソジンうがい薬があったものの、在庫は残り3つ。
父親は1つだけ購入し、帰宅後母親にその旨を話したら
と母親が父親に話したというオチ。
父親が買い物に行っている最中、母親が私に「イソジンうがい薬、持ってる?」と聞きに来たということも実はありました。
私は元々、うがい薬としてではなく、マリンブーツの殺菌用としてイソジンうがい薬を使っていた経緯があり、古いイソジンうがい薬を持っていました。
そのことを伝えたところ、「ニュースでイソジンが新型コロナ予防にいいってやってたよ」ということを母親が話しているのを聞いて、内心「そりゃあ、風邪の予防でもイソジンうがい薬使ってるくらいだからいいんじゃないの」というあっさりとした感想だったものの、買い物から帰ってきた父親の話を聞いて、事の次第にビックリしました。
TVで紹介されるだけで、売り切れ続出。
以前にあった納豆騒動みたいで恐ろしい…
率直に思いました。
そもそも、この「うがい薬発言」。
と、可能性を示唆しただけなんです。
【引用:毎日新聞「「予防効果一言も」「しゃべれなくなる」うがい薬発表翌日の吉村知事一問一答」より】
イソジンうがい薬に含まれているポビドンヨードという殺菌成分が、新型コロナの軽症患者の唾液に含まれるウイルスを減らし、陽性率が下がったという研究の成果を発表し、府民に20日まで集中的にうがいを励行しただけ。
大阪府知事は
のです。
視聴者の認識の違いによる空騒ぎ
が起きていたに過ぎないことだったのですが、こうも波紋を広げることになるとは…
ただ、イソジンうがい薬が「100%新型コロナの予防に効果はない」と言い切れないグレーゾーンにあります。
現に、唾液によるPCR検査の陽性率が下がっている結果が出ているので。
イソジンうがい薬は、今後の研究や効果検証に期待な
であるのです。
大阪府知事の発言から、各種専門家からの意見や抗議が出ていますが、新型コロナ対策をどうにかしようという表れであることは重々承知しています。
中々、中央から情報が降りてこず、地方からの発信が叩かれるという現代。
叩くなら叩くで、きちんとした代替案を出してほしいところです。
グレーゾーンでもやってみることで効果が出るなら、それが真実で成果になることもありますよね。
法律に触れることは、ダメですけどね。
当たり前のことですが。
しかし、当たり前のことができていないのが現代であり、今一度、国民一人一人のモラルが試される時代でもあります。
大阪府歯科保険医協会の抗議自体が、ポビドンヨードの殺菌性を立証
大阪府内の歯科医師ら約4200人で構成する府歯科保険医協会は6日、新型コロナウイルスの感染対策として、吉村洋文知事が消毒効果のある「ポビドンヨード」を含むうがい薬の使用を府民に呼びかけたことへの抗議文を発表した。
「瞬く間にうがい薬が市場から消え、最も多く使用している歯科医療機関でさえ手に入らなくなっている」とし、吉村知事に慎重な発言を求めた。
なぜ、大阪府歯科保険医協会が抗議したのかというと
との相談が医療現場から相次いでいると明かしたことによります。
ここで、みなさん思いませんか?
と。
このような事実がわかったのも、大阪府知事の発言に端を発してです。
大阪府歯科保険医協会の抗議は、わからないでもありません。
実際の医療現場で、薬液が入手できなくなっているのですから。
医療崩壊に、つながり兼ねません。
ポビドンヨードが入手しにくくなっている今、何らかの手を打たないと歯科医療現場では危険な状態になることから抗議しているわけです。
歯医者でも使用されているポビドンヨード。
やはりポビドンヨードには強力な殺菌性があるということが、このことからも立証はされたことになりますよね。
大阪府知事の発言が嘘だとか、間違っているというわけではありません。
研究結果を発表しただけで、今後も研究は続くのです。
ここで待たれるのが、政府の対応。
大阪府知事の「うがい薬発言」が、政府にどう響いたのか?
ポビドンヨードの市場流通を改善したり、ポビドンヨードの研究を政府も本腰を入れるきっかけになるのではと予想されます。
また、ポビドンヨードうがいの代替案も望むところ。
新型コロナ禍にある今、中々情報が降りてきません。
そんな中で波紋を広げた大阪府知事発言。
研究結果を発表しただけでバッシングを受けるのであれば、情報は余計降りなくなる危険性があります。
そうではなく、一つのヒントとして捉え、よりよい対応策へとつながる要素になればいいと願っております。
みんな、新型コロナウイルスの終息を願っているのですから。
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