スマホが熱くなった経験の人
「スマホをポケットに入れていたら、熱を感じて…慌てて取り出してみるとスマホが熱くなってた。」 「外勤が多くて、車の中にスマホ置き忘れてて。電話しなきゃと思いスマホを持ったら凄まじい熱さ。手に持てないくらい熱くて、電源がつかなくなってた。」 |
みなさん、熱中症対策してますか?
こまめに水分補給したり、室内温度を最高でも28度に保ったりですよね。
バッチリ、してますよ! |
では、スマホの熱中症対策は?
えっ、スマホの熱中症対策?
それは、考えてもみませんでした… |
熱中症は、人間や動物に起こるもの。
という固定観念に囚われていませんか?
熱中症にかかるのは、何も人間や動物だけに限らない。
熱を発する電化製品であるスマホは特に危険!
スマホの故障も怖いけど、やけどにつながる危険性も。
今回は
について、ご紹介します!
スマホ熱中症が起きるメカニズム
熱中症と聞くと
という認識が多いことでしょう。
人間や動物の場合は、そうですよね。
スマホ熱中症の場合、気を付けなければならないのが
という認識を持つこと。
ということも考えなければいけないのです。
基本的には、熱中症の認識と同じ
・気温の高いところや直射日光のあたるところに置いておく
とスマホ熱中症になりやすくなりますが、その他では
・人の体温
・充電中の使用や負荷の大きいアプリの使用
でも、スマホ熱中症の原因となるのです。
非常に危険!車のダッシュボード上
車両条件 各車両の室温を25℃に揃えてスタート ①対策なし(黒) ②対策なし(白)
③サンシェード装着
④窓開け(3cm)
⑤エアコン作動
車内最高温度 車内平均温度 ダッシュボード最高温度 ①対策なし(黒) 57℃ 51℃ 79℃ ②対策なし(白) 52℃ 47℃ 74℃ ③サンシェード装着 50℃ 45℃ 52℃ ④窓開け(3cm) 45℃ 42℃ 75℃ ⑤エアコン作動 27℃ 26℃ 61℃
みなさん!
真夏の車内、しかもダッシュボード上は、灼熱地獄ですよ!
上記のテスト結果はJAFにて、2012年8月22日と23日に埼玉県戸田市の駐車場で行われたもの。
天候は晴れ。
気温35℃。
午後12時から4時間行われました。
2012年当時で、このテスト結果。
2020年の現代だと温暖化が進んでいるため、もう少し高い温度になっている可能性がありますが、一応参考まで。
ここで注目していただきたいのが
です。
車内平均温度は、5台中一番低い26℃のエアコン作動車。
しかし、ダッシュボード上の最高温度は
をマークしています。
これは
ことを示しています。
車のボンネットって、目玉焼きが焼けるくらい熱くなりますもんね。
ダッシュボードもフロントガラスを隔ててはいるものの、直射日光が当たっています。
エアコン付けてても61℃ってことは
真夏の車内ダッシュボード上には、物は置けないということ。
電子機器であるスマホの車内放置は、もってのほか。
「故障してください」と言ってるもんですよ。
直射日光が当たっていなくても、ポケットに入れて持ち歩くのを避ける
スマホを持ち歩く時、ポケットに入れている方って多いですよね。
私もその一人です。
ポケットの中だと直射日光が当たっていないから、大丈夫なんじゃ…? |
と思われるかもしれません。
ここで、Appleサポートの説明書きを見ていただきます。
iPhoneをはじめとするiOS機器にとっての適温は
してくださいとあります。
iPhoneに関わらず、androidも同程度として考えた場合、真夏のスマホ使用では、35℃を簡単に超えてしまいます。
ポケットに入れておくと、なおさらです。
・ポケット内という半密閉状態
・人の体温により温められる
・スマホ自らの発熱
が組み合わさることによって、適温上限35℃は簡単に超えてしまうのです。
真夏にスマホをポケット内に入れておくと、低温やけどの危険性も。
スマホを真夏に持ち運ぶ際は、カバンの中に入れて持ち運びするのがオススメです。
また写真のように、お尻ポケットにスマホを入れるクセのある人は要注意!
熱を持ったスマホを、お尻ポケットに入れておいたがために負荷がかかり、スマホが変形してしまう事例もあります。
お尻ポケットにスマホを入れる行為は、スマホを壊してしまうことに繋がりかねないため、オススメしません。
意外と知らない充電中の使用によるスマホ熱中症
充電をしながら長時間スマホを使い続けることも、スマホ熱中症の原因に。
充電している最中、スマホが熱を帯びたり、iPhoneユーザーだと充電ケーブル指しているにも関わらず、充電が停止していたという経験はありませんか?
スマホにもパソコンと同じで
されています。
携帯電話としての通話や通信の他
・グラフィックが精細なゲームアプリ
・高画質の動画再生
・位置情報を利用するアプリ
・カメラやビデオ機能
などができるのは、CPUのおかげ。
人間の頭脳とも呼ばれるCPUですが、高負荷がかかると私たちと同じように熱を発します。
私たちの場合は知恵熱ですね(笑)
CPUが発熱すると、スマホ全体の温度が上がってしまいます。
充電しながらスマホを長時間使用することは
ことになります。
充電中に限らず、負荷の大きいアプリを使用することもスマホ熱中症を引き起こす原因になるため、炎天下でのスマホ使用には注意が必要です。
パソコンでは発熱対策している人が多い中、どうしてスマホはしないの?
スマホは「ハンディパソコン」とも形容されます。
通話やメールの他に
動画を見たり
音楽を聴いたり
ゲームをしたり
リモートワークをしたり
と、色々なことができる「魔法の電子機器」。
小さいながらも高スペックなスマホは、今では必需品になりつつあります。
ハンディパソコンと言われるほどのスマホ。
ではなぜ、発熱対策をしている人が少ないのでしょうか?
自宅にあるデスクトップ型やノート型パソコンを思い浮かべてください。
・CPUクーラー
・冷却ファン
・ヒートシンク
などを搭載して、発熱対策をしていますよね。
自作PCを組み立てた経験のある人はご存知かと思いますが、PC内を冷却するための装置が結構多いことがわかります。
ノートPCだと、デスクトップ型に比べてファンの大きさを小さく軽量化しなければならず、その分熱がこもりやすいことも。
そのため、外付けでノートPCを冷却するパッドなどが市販されているのです。
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デスクトップパソコンやノートパソコンでは発熱対策している人は多いのですが、スマホの発熱対策をしている人を見かけたことがありません。
少なくとも私のまわりでは。
スマホは、ハンディパソコンとも言われているのに…
同じパソコンで、なぜ発熱対策しないのか。
その理由は
です。
知らないのは罪。
知らないで使ってスマホ熱中症になっても、対処法も知らない。
故障して泣き寝入り。
なんてことがないように、スマホの構造と発熱対策について知りましょう。
スマホの構造
【動画引用:YouTube動画 アップルマック神戸店「iPhone 7 Plus バッテリー電池交換修理やり方方法」より】
上記の画像、動画をご視聴いただけるとわかるのですが
ことがわかります。
参考としているスマホが古いタイプのものなので、今の新機種ではどうかわかりませんが…
ただ、小型化するためには極力、省かなければならないものもあるわけです。
構造上、放熱を考えた作りにはしているのでしょうが、パソコンでは必須の冷却ファンがない。
スマホ内部で発熱するのは、いわば当たり前ということです。
これに猛暑日の気温や直射日光、体温などの外的要素も加わるもんですから
スマホにとっては、たまったもんじゃない!(怒)
ということに。
スマホの発熱対策
知らないだけで、スマホ用の冷却ファンも多数市販されています。
スマホの発熱対策としては、パソコンと同じようにファン式のものがメジャー。
値段もピンキリありますので、お好みで。
ただ、発熱対策として絶対にやってはいけないことがあります。
それは
です。
理由は、結露が生じるから。
落ち着いて考えればわかることなんですがね。
でも、やっちゃう人がいるんです!
パソコンが熱くなった時って、冷蔵庫に入れるという発想になりますか?
なりませんよね。
でも、スマホだとやっちゃう人がいる。
それは、スマホがハンディタイプだから。
冷蔵庫に入れやすいんです。
スマホって、電子機器なんですよ?
同じゲームができる
・NINTENDO SWITCH
・NINTENDO 3DS
・Playstation VITA
を、本体熱くなったからって冷蔵庫で冷やそうとしますか?
しませんよね。
熱くなったら、電源OFFにして休ませますよね。
でも、スマホではやってしまう人がいるんです。
ということも理由には、あるのでしょう。
また、通話・通信機器としても使用することから、大事な仕事の連絡などで使う場合
から急速冷却するにはと考え、「冷蔵(冷凍)庫に入れなきゃ」となるのでしょうね。
ちなみに結露という観点から考えると、氷や保冷剤の使用も厳禁です。
猛暑日に飲むキンキンに冷えたビールって、格別に美味しいですよね。
ビールグラスに冷蔵庫で冷やしてたビールを注ぐと…
ビールグラスに水滴が付着します。
はい、これが結露です。
冷えた液体ですら、結露を起こすのです!
氷や保冷剤など冷凍庫で凍らせたものを使うと、余計に結露を起こしやすくします。
ではなぜ、結露がダメなのか?
スマホ内に生じた水滴が基盤やケーブルなどを濡らすことで、ショートする可能性があるからです。
電子機器はショートすると、一巻の終わり。
使えなくなってしまいます。
スマホの発熱対策や、スマホ熱中症の対処法としては
のが基本です。
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スマホ熱中症の予防と対処法
スマホ熱中症の予防や対処法は、基本的には発熱対策をすることが大事。
冷却ファンを使うことのほかにも、予防や対処ができます。
スマホ熱中症の予防
スマホが熱くなる理由には、気温や直射日光などの外的要因の他に
という内的要因もありましたね。
・写真や動画、音楽といったコンテンツをスマホ本体に保存しすぎないないようにする
・アプリやブラウザはマメに閉じる(バックグラウンドで起動させておかない)
・充電しながら使用しない
CPUに負荷がかかることを極力しないようにすることで、スマホ自体での発熱予防になります。
また、気温や直射日光などの外的要因に関する予防としては
・スマホを直射日光の当たらない、風通しの良い涼しいところに置く
・メッシュ構造などの風通しのよいスマホケースを装着する
などがあります。
今では値段は高額ですが、パソコンでいうヒートシンクの役割を担うスマホケースも市販されています。
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よほどキャンプや炎天下でスマホを使う頻度が多い人でない限りは、必要はなさそうですけどね。
ちょっとした野外での使用なら、日陰での冷却ファン使用で大丈夫と思われます。
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スマホ熱中症になった場合の対処法
スマホを使っている時に熱くなってきたと感じたら
・使用を中止し、アプリやブラウザを終了
・その後、再起動して使用状態の様子をみる
ことをしてみましょう。
バックグラウンドのアプリ起動によるCPUへの高負荷が原因の場合があるためです。
これでも、スマホがどんどん熱くなる場合は、スマホの温度を下げなければなりません。
スマホの温度を下げるためには
・スマホの電源をOFFにし、しばらく使用を中止する
・スマホの温度が下がるまで、風通しのよい日陰に置いておく
・冷却ファンを使って温度を下げる
・熱伝導率の良い10円玉を使って冷ます
などの対処法があります。
10円玉って、どうやって使うの? |
と思いますよね。
私もこのやり方を見た時、そう思いましたもん。
やり方は簡単!
これだけです。
10円玉は熱伝導率が良く、スマホの熱を吸い取り放出する役目をしてくれます。
②の時にスマホをデスクなどに置き、スマホとデスクの間にボールペンなどを挟んでおくと、スマホの下にすき間ができて風通しが良くなり、冷却効果を高めることになります。
また、熱伝導シートと冷却ファンを搭載したスマホクーラーも市販されています。
【画像引用:楽天市場「スマホクーラー(瞬間冷却 コンパクト 充電式 ペルチェ素子 静穏 スタンド付き 角度調整)」より】
現在リモートワークが浸透し、Zoom会議などでスマホを長時間使う人も多くいると思います。
そんな方にもオススメな、スマホクーラーです。
みなさん、スマホは電子機器です。
結露が生じる方法でのスマホ熱中症対策はNG。
決して、すぐ冷えるし入れやすいからと、冷蔵(冷凍)庫で冷やさないように!
そんな奴いねーだろ!
っていってもいるんだな、これが…
スマホは防水でしょ?だから大丈夫! |
っていう人が。
そういう人には、このブログ記事を見せてあげてください。
スマホ熱中症でお困りの人が、一人でも少なくなるように。
【参考、引用】
【YAHOO!JAPANニュース「猛暑で危険”スマホ熱中症”対処法 ここに「落とし穴」」】
【らしく。~自分らしい暮らし~「スマホも「熱中症」になる?もしもの時の対策法まで解説」】
【iPhone修理ダイワンテレコム「【保存版】iPhoneが高温に!正しい発熱対策&冷却方法について」】
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