革製品を初めて購入した時、こういうことに悩みませんでしたか?
革製品って初めて買った人だと、お手入れ方法ってどうすればいいかわからない人が多いです。
また、雨天時に使用した革製品をそのままにしておいて革がシミになったり、カビが生えてしまった経験はありませんか?
今回は
についてご紹介します。
①水分に弱い
みなさんは、長風呂して皮膚がふやけた経験はありませんか?
人間の皮膚も「皮」でできています。
長い時間、風呂やプールに入っていると皮膚がふやけることは誰しもがある現象です。
人間でもあるのですから、当然「革製品」にも水ぶくれが生じることがあります。
また、雨天時に革製品が雨に濡れてしまい、そのまま放置していたら、雨に濡れたところがシミになっていたという経験をされた方は多くいらっしゃると思います。
革は水に濡れることで、色落ち、形状の変化が起きます。
特に革に水ぶくれが起きると、元の姿に戻すことはできません。
それだけ革は水分を取り込みやすい性質があるため、基本的には水や雨を避けた方が良いとされています。
②温度変化に弱い
私は普段、車の中にカーオーディオとiPhoneを繋げるケーブルをまとめておくための革バンドを、バックミラーから吊り下げております。
もうかれこれ4年は経過しましたかね。
この前、革バンドを見たら表面はカサカサ、赤色で染色されていた革は、退色して黄色く変化している。
なんか革の質感も、買った当初よりも弱い感じ。
直射日光に当たり過ぎというのもあるのでしょうが、夏場の車内は50度以上になることも多い空間。
そんな中、4年も車内に放置されていたら、そりゃ革もカサカサになりますし、弱くなりますよね。
革は温度の変化に対する耐性が強くないため、変形を起こしてしまうことも。
夏場のニュースでは
親がパチンコしている中、子どもが車内で待っていて・・・
というのを聞きます。
残念、かわいそうでいたたまれない事件ですが、革にとっても良くないことなので、高温になる車内への革製品放置はやめましょう。
③カビが発生しやすい
私が高校生時代に購入したダブルライダースジャケット。
4年前くらいにジャケットを見た時、悲しいかなカビが発生しておりました(涙)
そういう経験って、みなさんにもありませんか?
よくあるのが革靴にまつわる話。
靴の形状上、湿気がこもりやすいのはみなさんもご存知だと思います。
湿気がこもりやすいと、菌が繁殖しやすくカビが生じてしまいます。
革靴は数足そろえて日によって履き替えた方が良いとされているのは、このためです。
履き替えることで、革が吸い込んだ湿気を逃し、カビの繁殖を抑える効果があります。
長年使わずに箱に入れておくとか、湿気があるところに放置しておくと、カビが生じやすいので注意が必要です。
日々のお手入れは、革を育てる意味でも大事
革も、私たち皮膚の皮と同じと考えてみます。
雨や水で濡れたら拭きます。
高温多湿のところは嫌です。
湿気のあるジメジメしたところに放置は、衛生上良くないです。
私たちが嫌なことは、革製品にとっても良くないこと。
そう捉えていただいて問題ありません。
しかし、突然の雨でどうしようもない状況や、ビジネスマン御用達のビジネスシューズは革製(フェイクレザーもありますけどね)で、天候に関わらず毎日履いている人もいらっしゃるでしょう。
気をつけていても、そういう避けられない場合や状況の時は、どうしても革製品は雨にうたれてしまいます。
そういう場合は、どうしたらいいのでしょうか。
基本、革が濡れた場合は、早めに水分を拭きとってお手入れすることです。
また、濡れると革製品はシミができやすいということがあります。
その場合は、革全体を水で絞った布やタオルで濡らしてしまいます。
革全体を水で湿らせることで、シミ部分を目立たなくさせる効果があります。
革が濡れた場合は
してあげます。
あれ?
そういえば、小学校で使ったランドセル。
雨や雪で濡れてもなんらケアしなかったけど、雨シミとかカビ生えた覚えないなぁ。
と思った方もいらっしゃることでしょう。
ランドセルは表面がしっかりコーティングされていて、比較的水分に強くはなっております。
しかし、長時間水で湿らせてしまうと、水ぶくれや形状の変化はいくら表面がコーティングされているランドセルといえども起こってしまうので、やはり、きちんと対処した方が良いでしょう。
革の種類や表面のコーティングによっては、水に比較的強いものもありますが、逆に水に弱いものはヌメ革と新品の革になります。
ある程度革を使い込んでいると、革自体から出る油や、人の皮膚の油、ケア用品の油などで革の表面に油の保護膜ができます。
これにより、比較的水に強くなりますが新品のものだとコーティング加工されていないものであれば、水に濡れただけですぐシミになるのがわかります。
また、シミ以外にも型崩れを起こしやすく、濡れた状態で長い爪のまま革をつかんでしまうと、爪の跡が革についてしまうことも。
革が濡れた場合は、早いうちに対処してあげることで、シミや型崩れを防ぐことができます。
これは、人間の皮膚にもいえることで、日々ケアをすることで皮膚の状態に良い変化が出てきます。
革も同じです。
ちょっとしたキズであれば、保護膜により目立たなくしてしまうし、気品に満ちた革本来の色が出てきます。
日々のお手入れは、革を育てることにもなるのです。
お手入れをしてあげることで、革に愛着もわいて、よりいっそう大事に使うようになります。
まとめ
革にとって良くないこと
革にとって良いこと
革製品を見ると、所有者の性格がわかるかもしれません。
きちんとケアされている革製品をみると、ものを大切にする人なんだなとか
カビが生えている革製品を使っている人なら、だらしない人なんだなとか。
革製品を通して、モノを大切にする心を育むことができます。
革製品は一生モノ。
一生モノにできるかどうかは、大切にする心とそれを実行するケアが大事です。
気品に満ちた、あなた色の革製品に、ぜひ育ててあげてくださいね。
コメント